教育福島0071号(1982年(S57)06月)-012page
させた。
3) 以下、班・奉仕活動における基本的行動様式の明確化や活動のすすめ方、短学活・日直活動等のすすめ方の指導を行い、その変容を期待した。
九 生徒活動
(一) ねらい
学級経営で意図したよりよい人間関係づくりを基盤にし、創意の時間の活用とともに、生徒の実践活動の場と機会を与え、その中で自主・自律への意欲化と実践力を育てることをねらいとした。
とりわけ次のことに留意しながら日常指導を試みた。
○小集団→班→学級→学年→生徒会のサイクルづくりができるように。
○企画・準備・運営等が自主的にできるように。
○集会活動、奉仕活動の目的が理解できるように。
(二) 集会活動の充実をめざして
1)全校集会
生徒の主体性の育成やみがき合いの場にふさわしい集会活動を工夫し自主・自律と集団規律尊重の態度の育成をねらいとした。(表6)
2) 以下、清掃活動を人格形成面から勤労、奉仕の態度育成の場と機会とする等、部活動、読書会の充実を図った。
十 教育相談
(一) ねらい
研究推進の核として、正しい生徒理解と望ましい人間関係を樹立することと、生徒一人一人のつまずきや悩みの適切な指導と援助をどう図ればよいかをねらいとした。
とりわけ次のことに留意した日常指導を試みた。
○助言を与えることよりも、生徒の話しに静かに耳を傾けよう。
○教師と生徒の人間的なふれ合いの中で、学級の生徒も変わり、教師も変わり、それにつれて、問題傾向をもつ生徒も変わるという過程を認識しよう。
○「わかる授業、興味ある授業、助け合える学習」を志向するための努力をしよう。
(二) 教育相談活動の充実をめざして
1)学級担任による日記指導
内容は、その日あったできごとが中心であるが、自由欄を使って悩みを訴えてくる。学級担任は共感的立場から、コメントを記入し返却することにしている。もちろんプライバシーを守る立場から秘密を守ることを原則としている。
2)「洗心」ノートと教育相談
コメントによる指導助言で生徒が納得しないとき、あるいは教師の判断で、面接指導が必要と思われるときは、早急に面接指導を実施した。
表5 学級会組織機構図