教育福島0071号(1982年(S57)06月)-013page
コメントの指導助言から担任へと面接がすすんでも、問題が解決されない場合には、担任だけにとどまらず教科担任、養護教諭への応援を得るようにした。
3)以下、教育活動を推進するにあたり、全校職員による日常のふれ合いをとおしての教育相談活動を重視するとともに生徒指導全体計画に基づき、定期相談が実施され、事例研究会を重ね、ポスト利用の自主来談もふえてきた。
おわりに
生徒一人一人が、自主性と連帯感にあふれる「望ましい社会的態度を身につけた世界につらなる一中生」(本校教育目標)を志向し、主題解明のための研究実践を省りみて、次のことが言えよう。
(一) 自己評価や点検表による相互評価等を継続的に実践することにより、望ましい学習・意欲・態度が内面化されてきたため、自学の時間・朝自習や自習の時間等は生徒がめあてをもって自主的に整然と学習できるようになった。
(二) 小集団の編成を改善し、よりよい人間関係を維持することをねらいとし、小集団の構成をソシオメトリックテスト作成による客観資料等によって行った結果、グループ内の人間関係に、より親密さが増し、連帯意識の高まりと相まって、互いによくなろうとする姿が多く見られるようになった。
(三) 生徒にめあてを与え、自己評価を計画的、継続的に行わせ、自分を見つめる力を身につけさせることを意図した「洗心」ノートの活用により生徒・教師・親が日ごろ考えていること、悩んでいることについての疎通が図られ、生徒の内面にある問題が浮きぼりにされると同時に、三者の心のふれあいができ、親密さと同時に相互理解と信頼関係の深まりに役立った。
(四) 互いにひ益し合う集団内で、自己の向上に努めさせるみがき合いの場として、生徒会の組織運営機構の改善を図り、実践した結果、学級・学年・生徒会の有機的な関連ができ、見通しをもって自主的な活動が行われるようになり、充実した内容をもつことができた。
(五) 正しい生徒理解を基盤とし、生徒理解の方策に苦慮し、実践した結果教師と生徒の相互理解により、生徒理解は一層深められた。また、教師も同じ生きていく人間として、生徒とともに歩む姿が必要であることに気付いた。
選手を励ます壮行会
表6 全校集会計画表