教育福島0071号(1982年(S57)06月)-015page
・当番の進行のよしあしで、活動が大きく影響されるので、進行の仕方の指導を継続していく。
・事務的な連絡・指導のみに終わることなく、温かいふれあいの時間にしていくために、人間関係や一人一人を大切にする好ましい雰囲気づくりを工夫していく。
(イ) 一分間スピーチ
aねらい
・自分の考えたこと、関心のあることがらについて内容をまとめ大きな声でわかるように発表できるようにする。
・発表者の話を静かに聞き、感想や質問を述べることができるようにする。
b方法
・午後の短学時に行う。
・発表者には前もって記録用紙を配り、発表内容を準備させる。
・一週間の予定表を掲示する。
・司会は日直が行う。
・発表後、話し方や内容、態度について質問、感想、評価を行う
・記録用紙は担任が保管し、生徒理解のための資料にする。
c実施状況(省略)
d問題点と改善策
・一般に発表内容の吟味が不足している。内容がクラスの問題点として提起されるものが少ない。三年は進路についての発表二年、一年は部活動、趣味についての発表が多く、クラスの問題点や学校生活上の問題を取り上げるところまでいっていない。
・発表の時、声が小さかったり、作文朗読調であったり、原稿ばかり見て顔を上げないで発表する生徒が多くみられる。
・発表を聞く態度はだんだんよくなっているが、それが他の学校生活にまで生かされていない。
・一分間スピーチの所要時間が多くなるため、帰りの短学時の終了時刻をオーバーしてしまうことが多い。
・発表内容について、質問や意見感想を進んで発言できるように指導する必要がある。
(ウ) 学年運営委員会
aねらい
・学級の組織を生かし、リーダー育成をめざしながら問題解決のための話し合いをさせ、実践させる。
・常に学年内の各学級との横のつながりを密にし、一学級・一リーダーの悩みを学年共通の問題として協力し合って対処し、よりよい学級・学年の活動源となるようにする。
b方法(省略)
c実施状況(省略)
d問題点と改善策
・本会の開催数を増やして、各自の関心を高めるようにしたい。
・生徒たちの持つ新鮮なアイデア発想を大切に育てたい。
・リーダーとして内面に抱えている悩みを学年共通、本会の悩みとして対策を講じていきたい。
・問題によっては各学級の係を出席させ、活動目的をより明確にして対策・解決・改善に努めたい。
・学級運営委員会も軌道に乗せ、それを母胎として本会が活動できるシステムにしたい。
・種々の会合、会議の進め方、司会の心得等の指導を十分にしていきたい。
4) 今後の課題
ア 登校後の朝の時間の活用や朝自習の内容(量・質・処理の仕方)も工夫し、効率的に、しかも生徒が意欲的に取り組めるように改善していきたい。
イ 学級ごとに「今週の目標」を持ち努力させているが、学校や生徒会が提示する目標内容から、学年や学級の実態に応じたより具体的な「今週の目標」を掲げ、積極的に取り組むための話し合いの技能と態度を育てる指導を続けたい。
ウ 一日の反省が単なる反省に終わることなく、改善のためより具体的な反省になっていくように指導していきたい。
エ 「一分間スピーチ」の内容が、より高次なものになっていくように援助し、自分の意見のまとめ方や発
中間発表会における公開活動−−全校集会