教育福島0071号(1982年(S57)06月)-016page

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表の技能が他の学習の場に生かされるような指導を加味していきたい。

オ 短学時が事務的な連絡や指導のみに終わることなく、生徒同志及び生徒と教師の相互理解とふれあいの時間にしていくための工夫、努力を続けていきたい。

カ 学級を組織している班編成を改善するために、一般的な生活班にするか、生徒会の委員会活動と関連づけた班にするかを、生徒の意向を十分生かしながら、そのメリットを追求していきたい。

 

(二) 生徒活動研究部

 

1) 到達目標

自分たちで意欲的に企画・実践・反省をし、より充実した生徒活動を進めることができる。

2) 目標設定の理由(省略)

3) 今年度の研究概要

ア 研究内容

一人一人が主体的に参加するための効果的な生徒活動の場と指導の手だての研究。

イ 実践事項と具体策(表1)

ウ 実践内容

(ア)学級の意向をまとめるための話し合い

aねらい

・「自分の、自分たちの生徒会」という意識を持たせ一人一人の考えが反映されるようにする。

・一人一人が問題を自分のものとしてとらえ、真剣に考えさせ、話し合いに参加させるようにする。

b実施状況

・生徒会中央委員会に出席する際は、中央委員が議題について説明し、十分話し合った後、学級の意見や要望をまとめる。(話し合いは自活の時間を運用する)

・常任委員会に出席する際は、係ごとに話し合った後、学級全体で話し合いをし、学級の意見や要望としてまとめたものを持っていき発表する。

c問題点と改善策

・生徒会の会議に出席する際、今までは、「学級の意向をまとめて持っていく」ということはほとんどなかった。その点、学級で話し合う時間が確保されたことはよかった。しかし、まだ日が浅いためか、生徒会活動に対する生徒の関心は薄く、学級全体の話し合いは低調である。そこで、今後の指導としては、生徒一人一人が自分の問題、学級の問題として受けとめ、真剣に考え、活発な発言ができるようにこの活動を継続し、習慣化させる。また、学級運営委員会の活動を軌道に乗せ、問題によつては、学級としてはどう取り組むかの原案について十分話し合わせるようにしていきたい。

(イ) 報告や連絡の励行

aねらい

・各種委員会に出席した学級の代表に、会議の概要を正しく報告させたり、連絡を十分に行わせ学級の全生徒に理解させる。

・報告や連絡が正しく、じょうずにできるようにする。

b実施状況(省略)

c問題点と改善策

・生徒会の各種会議の開催日時が明確となり、会議の概要報告がなされるようになったのはよかった。しかし、報告のための時間が足りず、報告がまだ習慣化されていない。今後は、要点については発表し、細部については板書、及び掲示させるなどをして、簡潔で要領のよい報告の仕方を工夫させていきたい。さらに、係としての自覚を高めるための担任による援助・指導を続けていきたい。

(ウ) 学級の係と常任委員会との関連づけ。

aねらい

・学級の係と常任委員会との関連づけを図り、学級の係活動と各常任委員会の活動を活発にさせる。

b実施状況(省略)

c問題点と改善策(省略)

4) 今後の課題

生徒活動部の研究対象は、生徒の主体性と独自性を尊重しながら、研究仮説にもとづいて活動させるすべ

 

表1 「実践事項と具体策」

表1 「実践事項と具体策」

 

 

 


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