教育福島0071号(1982年(S57)06月)-017page

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ての活動を対象とするものである。しかしながら、今年度の研究は、これらすべての生徒活動に及ぶものではなく、主として、「生徒会と学級での活動との関連の見なおし」だけに終わってしまった感じである。

「一人一人が主体的に参加するための効果的な生徒活動の場と指導の手だての研究」というわけだったが、その研究はまだ緒についたばかりであり、実践による実証的な研究の累積が少ないことなど、残された課題は多い。その中から、当初、研究対象とした五つの場と機会における最も大切と思われる課題を次に列挙する。

ア 生徒会活動

・学級との連携を密に…。

・リーダーへの援助・指導。

イ 学級会活動

・部活動との両立を図るための時間的な配慮。

ウ クラブ活動

・教師依存をなくす。

・「自分たちのクラブ」という気持ちを持たせる。

エ 部活動

・選手中心の練習に終始することなく、全部員が意欲的に活動できる方法を工夫する。

オ 創意を生かした教育活動

・計画の焦点化と弾力的な運用。

・計画作成時における生徒の参画。

 

(三) 学業指導研究部

 

1) 到達目標

教科と学級での指導によって、望ましい学習方法を身につけ、自ら進んでねばり強く学習に取り組むことができる。

2) 目標設定の理由(省略)

3) 今年度の研究概要

ア 研究内容

進んで学習する態度を育てる指導の手だての研究。

イ 実践事項と具体策(省略)

ウ 実践内容

(ア)自ら進んで学習に取り組ませる指導。

aねらい

生徒が自ら進んで学習に取り組めるようにするために、毎時の教科学習の中で、課題意識を高め、集中力を養うための方策をたて、実践する。

b方法(省略)

c実施状況(省略)

d問題点と解決策(省略)

(イ)「学習の約束」の設定と指導。

aねらい

学習用具を忘れる生徒、ノートをきちんととれない生徒、発表の声が小さく、まとまった話ができない生徒、教室移動に遅れる生徒など、学習態勢が不十分な生徒が多い。このような実態から、基礎的学習訓練の徹底を図り、学習の効率化を高めるとともに、学習意欲を向上させる。

b方法(省略)

c実践状況(省略)

d問題点と改善策(省略)

※「学習に関する約束」 (表2)

(ウ) 「教科の学習の進め方」の作成と指導。

aねらい

基礎的学習訓練をもとに、各教科及び教科の特質に応じた学習方法を明らかにし、身につけさせることにより、教科及び教材の本質に迫る学習が進められ、意欲を高めることができるようにする。

b方法(省略)

c実施状況(省略)

d問題点と解決策(省略)

(エ) 学級における学業指導

aねらい

学業指導については、学級指導各教科、教育相談などの場で進めているが、更に、短学時及び学級会活動での工夫、改善を図る。

b方法(省略)

c実施状況(省略)

d問題点と解決策(省略)

4) 今後の課題

ア 生徒が自ら進んで学習し、学習内容がよくわかり、学習がきびしくも楽しいものとなることは学校における第一の目標と考える。授業の望ましい進め方については一部実践にはいったが、話し合いの段階であり今後、研究の中心課題になるのではないかと思われる。急がず地道に研究を進めたい。

イ 「学習の約束」については、すでに各学級に掲示し、全校生にも指導して、その成果が出てきている。授業始まりには、よく席に着くようになった。しかし、こうしたことは忘れがちなものであるから、指導の場と方法を更に考えて継続指導していきたい。

 

表2

 

学習に関する約束

 

一、教科書を必ず一度はよく読んで

二、用具・宿題忘れずに

三、始業一分前には着席を

四、教科書・ノート・心の準備を整えて

五、「お願いします」元気よく

六、背すじを伸ばし、いすひいて

七、発表は大きな声ではっきりと

八、話はよく見、よく聞いて

九、勇気をもって質問を

一〇、共に学ぼうみんなが仲間

(注、原文は毛筆・横書き)

 

 

 


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