教育福島0072号(1982年(S57)07月)-015page
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究協議会
1 主旨
本校の授業公開を通じて、教科学習の指導内容や授業方法、学習上の問題点などの理解を図る。
2 実施内容
(1) 年間一回各教科にわたって公開
(他に昭和五六年度は研究発表時にホームルームを公開)
(2) 中学校側では年間二校の授業公開がある。
(3) 研究協議会
1)授業参観による所見
2)教育課程について
3)学習指導上の問題点について
・学習意欲のない生徒への取り組み
・学習指導の個別化と「わかる授業」をめざしての指導法
(五) 中学校との協調による方部別保護者懇談会
1 主旨
中学校の協力を得て、方部の地域性と生徒指導上の問題点を探り、地域環境の浄化や家庭における指導力の向上、地域連帯での教育機能を高めるための連携と啓発を図る。
2 実施内容 ※ 実施計画表参照
(1) 時期、夏季休業中(七月下旬)
(2) 実施方部五方部
(3) 会場及び費用、各方部の公民館
(借用無料)茶菓子代(五、○○○円)日時、会場は双方(学校、保護者)の方部責任者によって設定。
(4) 準備、資料
1)教務部、生徒指導部及び保護者の方部責任者で企画立案
2)開催文書の発送、中学校長への協力要請、更に方部独自に方部責任者より地域保護者への呼びかけ
3)資料、方部別生徒名簿、保護者対象のアンケート調査結果の考察バイク免許所有者及びバイク通学許可者名簿、地域の特性と問題事例など
(5) 懇談内容
1)家庭のしつけ教育について
2)家庭学習、進路指導について
3)交通指導について
4)部活動及び余暇の活用について
5)その他、方部懇談会のあり方
(6) 反省事項
1)出席率が低く連絡方法に工夫が必要。しかし懇談内容にかなりの充実がみられた。
2)PTA方部組織を確立し、学校主導型から保護者主導型へ
四 研究の成果と今後の課題
(一) アンケート再調査(中学校学級担任を対象とした)からみた反省
1 研究を通じての連携強化が生徒の健全育成や非行防止に効果があったこと、本校の指導方針等についても理解が深められたことが知れるが、連携が関係者にとどまり、多くの先生方に浸透していないこともわかつた。今後なお検討の余地がある。
2 中学校訪問について
定期訪問の時期、人数、資料、懇談内容等については適当であるが、旧三年担任だけでなくできるだけ多くの先生方との話し合いを望んでいることがわかった。したがって、今後、全職員にわたるよう資料の準備や、訪問の時間帯を考慮したい。
3 授業公開を通じての中、高教育研究協議会について
授業公開の継続を強く望んでいること、更に授業についての希望等も多くあるところがら、今後、生徒の実態に即し、指導法の創意工夫により、学習に対する興味や関心を高め、主体的な学習態度を養うために校内研修体制を強化し、教科指導の充実に努力していきたい。この会にも限られた者だけでなく、多くの教師が参加を希望していることがわかって意を強くしている。
4 二年間にわたる研究の率直な意見として
(1)研究の成果に期待し、継続して研究してほしい。
(2) 研究の成果や、アンケートの結果などを末端まで届くように報告してほしい。
(3) 生徒の実態を把握し、わかる授業をしてほしい。
(4)研究の成果が随所に感じられる今後も人間性を高める高校教育を推進してほしい。
などの貴重な意見をいただいている。本校への期待感とともに、生徒一人一人の健全な成長のために、今後、ますます中・高相互の信頼と連帯を深め、連携の実をあげていきたい。
(二) 研究の成果
1 研究の実践活動を通じて、全教職員の共通理解が得られ、研究推進の体制が確立された。
2 中・高間の生徒指導の実態や方針等についての、相互理解を得る機会となり、そのことが共通した課題への取り組みに発展した。
3 相互の情報交換により、多くの生徒理解の資料が得られ、特に、新入生の早期指導に役だてることができた。
4 授業公開により、相互に教育活動内容の理解が得られ、学習指導法の見直しや、改善を図られる機会となった。
5 方部別保護者懇談会の開催によって、生徒の居住地域別の特異性といつたものが認識でき、中・高一体となっての保護者への対応態勢が図られた。
6 中・高連携の実践が、生徒指導へのアプローチとして機能している。
(三) 今後の課題
1 連携の内容を多くの教師に浸透させる手だてを図る。
2 ときに、インフォーマルな会も計
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