教育福島0075号(1982年(S57)10月)-008page

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特集

 

学習指導の展開

 

小・中学校

 

ここでは、昭和五十四年度から五十六年度までの三年間、県教育委員会教育課程研究指定校であり、優れた実績をあげた三校の研究概要を紹介する。この三校は、それぞれの学校の教育目標の具現と、当面する課題の解決へ向けて、教育課程の編成および実施について研究を深め実践を積み重ねてきている。

県内各学校の共同研究の推進および学習指導の展開を示唆するものと思う。なお、学習指導展開に当たっての基本的な考え方や、留意事項等については、本誌二・三月号および八月号を参照していただきたい。

 

「一人一人をいかし、ゆとりのあるしかも充実した授業を展開するためには、どらすればよいか」

郡山市立金透小学校

「ゆとりある充実した授業を展開するための工夫」

双葉町立双葉南小学校

「ゆとりある充実した学校生活を実現するためには、教育課程の編成等において、どのように工夫したらよいか

−“わかる授業”をどうつくりだしていくか−」

福島市立福島第二中学校

 

一人一人をいかし、ゆとりのあるしかも充実した授業を展開するためにはどうすればよいか

郡山市立金透小学校

 

ゆとりのあるしかも充実した学校生活を実現するために、教育課程の編成等において、どのように工夫したらよいかを三カ年にわたって研究実践してきたが、その中から、学習指導に重点をおいて述べる。

 

一 研究内容

 

ゆとりのあるしかも充実した授業を行うためには、

(一) 指導計画を改善する。

(1) 指導内容の重点化を図る。

(2) フィードバックを取り入れる。

(二) 個別化を図る授業を研究実践する

(三) 充実感(例えば、国語科では「表現を手がかりに読みとれ味わえた。わかってうれしい。」など)を味わわせる指導法を研究実践する。

の三つに重点をおき、児童一人一人に基礎的、基本的事項を身につけさせることができるように研究を推進した。

 

二 研究実践の概要

 

(一) 指導計画を改善する。次の点から指導計画の改善を図った。

(1) 指導内容の重点化を図る。

教材の精選を図り、指導内容の質と量の問題を解決するために、郡山市のカリキュラムを基底とし、

1) 指導内容の重点化や軽減を図る。

2) 指導内容の重点化とフィードバックとの関連を図る。

の二点を中心とし、

・教科の目標を構造的に把握した。

・学習指導要領に示された内容を学年目標と領域ごとの関連で系統的にとらえ、領域ごとの主要な指導内容を明らかにした。

・その指導目標で単元を構成し、重点指導内容を明らかにして時数を配分した。そのため、全国共通の重点度と本校児童の実態から重点化を図った。 (図1)

 

図1 指導内容の軽重化

方法と効率的な指導法を工夫するの二つから、その定着を図るようにした。

 

・重点指導内容には時数をふやす方法と効率的な指導法を工夫するの二つから、その定着を図るようにした。

(2) フィードバックを取り入れる。基礎的・基本的事項の定着を図り、

 

 

 


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