教育福島0075号(1982年(S57)10月)-011page

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指導計画を作成する前段階として指導内容の系統性を把握するため、算数四領域、理科三領域に分けて各学年ごとの系統表を作成した。

3)教材の精選・吟味

教材の精選では、基礎的基本的なものについて児童がゆとりをもって取り組めるよう次の点に配慮した。

ア 教材精選の手順の明確化

イ 教材精選の明確な観点の設定

ウ 教材の中心となる事項の明確化

エ 児童の発達段階への即応

4) 指導計画の作成(図2)

ゆとりある時間の配当に努めた。

ア 単元の始めに十分な調査と学習の見通しのできる時間の確保

イ 単元の終わりに、強化のための練習や下位児童に対する追指導ができる時間的な配慮

5)指導計画に対する反省・問題点

ア ゆとりある展開と時間について

イ 児童の興味関心と教材について

ウ 適時性について

エ 到達度状況など

(二) 学習指導法の工夫・改善

検討、吟味し改善された指導計画を基盤として、一人一人に充実感や喜び、感動を与える指導を展開するため、次のような基本的態度で授業に取り組んできた。

それは、本校の教育課程の研究の基本方針である「ゆとりある充実した学校生活を送るため、あらゆる場での問題の与え方を工夫し、児童の考え方を大切にして指導を展開する」−「私はできない」という子供をなくす−

という方針から、授業に対する基本態度が生まれたものである(図3)次に、指導法の工夫・改善について実践の一端を紹介する。

 

図1  数と計算

図2 指導計画の作成

 

図2 指導計画の作成

指導計画の作成に際しては、単元のはじめに学習の見通しをもたせ、終わりには、強化のための練習や下位児童に対する追指導ができるように配慮した。

−算数指導計画例−

5年  「三角形と四角形」  総時数13時

図3 授業の充実

 

図3 授業の充実

〈授業の取り組みへの基本的感度〉

毎日の授業を、基本方針とのかかわりで進める。

1)毎日の授業は基本方針とのかかわりを明確にして進めた。

 

1)毎日の授業は基本方針とのかかわりを明確にして進めた。

ア 前述の基本方針の「問題の与え方の工夫」と、「児童の考え方を大切にする」という二つの視点からの授業展開

2)問題の与え方を工夫した。

ア 興味関心のもてる教材教具資料の選定と、その提示の工夫

イ いろいろな角度から解決の仕方

 

 

 


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