教育福島0075号(1982年(S57)10月)-013page

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に対して、学習の中で質的にも十分チェックされ、ゆきとどいた指導ができるようになった。

4)研究当初より教師も児童も授業への取り組みに変容がみられ、学習活動が活発になり、授業が楽しく、生き生きしてきた。

 

主体的に取り組む児童たち

主体的に取り組む児童たち

 

◇反省点として

1) 「私はできない」という子どもをなくすための個別化を、どの場でどのように強化するかに一層の努力が必要である。

2) 合科的指導については、その教科教材の適時性、指導計画の見直しなどの課題が残されている。

 

ゆとりある充実した学校生活を実現するためには、教育課程の編成等において、どのように工夫したよいか

〜「わかる授業」をどうつくりだしていくか〜

福島市立福島第二中学校

 

資料1 年間指導計画の見直しをすすめる手順

資料2 授業研究のすすめ方

 

資料2 授業研究のすすめ方

一 基本的な考え方

 

一 基本的な考え方

 

(一) 「わかる授業」により期待される生徒像

一人一人が、その能力・適性に応じて「わかった」という成就感を積み重ね、学ぶ喜びを実感している。

(二)  「わかる授業」実現の視点

1) 生徒の実態に応ずる教材が目標・精選・配列・配当時間などの観点から吟味されている。

2) 指導内容は、基礎的・基本的事項に集約されている。

3) 考える時間がある。

4) 考えを発表する時間がある。

5) 練習する時間がある。

6) たしかめて、まとめる時間がある

7) 学級に、学習する集団として認め合い、協力して学ぶ雰囲気がある。

 

二 研究の内容と方法

 

(一) 各教科において基礎的・基本的事項を定着させるためにはどうしたらよいか

1) 指導計画の改善(資料1)

2) 授業研究の実践(授業の質的改善を図るために) (資料2)

 

三 研究実践の概要

 

(一) 指導計画の改善

授業でわからない生徒の要因はかなり複雑である。生徒自体の問題も少なくないが、教師側からみたとき、指導目標が明確でない、教材の精選や指導内容の重点化が図られていないなどの指摘がなされ、これまで、それらの観点から指導計画の改善に努めてきた。しかし、わからない生徒はますますわからなくなるというのが厳然とした事実であった。

このような生徒をわかるようにする指導計画のあり方について次の二点から研究実践を重ねた。

1) 基礎調査の実施と前提条件(レディネス)の把握

わからない生徒は、過去の学習のどこかでつまずき、そのつまずきを

 

 

 


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