教育福島0075号(1982年(S57)10月)-023page
習形態とした。
3)第三学年の指導
第二学年の学習形態を更に発展させるとともに、学年の後半には生徒個々の到達目標と進路、興味関心に応じた学習課題を設定して、自主的学習、勤労体験、創意工夫等の啓発をねらいとして、プロジェクト実習(内容省略)を実施した。
表2 繊維工学科実習計画表 (1年)
実習ローテーション計画表(1年)
(三) 新実習計画表の作成
表1の指導計画により、三学年を通した実習計画表(表2)と実施するための実習ローテーション計画表(表3)を作成した。
(四) 実験・実習を中心とした学習指導の実施
昭和五十年度より、『実験・実習を中心とした学習指導』をめざして、次のような研究を行い実施に移した。
1) 実習テーマ別指導計画の作成
新指導計画の趣旨を十分生かすために、実習テーマ別の指導計画を作成した。その一部は表4のとおりである。
2) 実習の手びきの作成
生徒がよりわかり易く、スムーズに実習に入れるよう、「実習の手びき」を作成した。そして実習の内容が、実験・調査・観察・見学・作業等多岐にわたるため、テーマ毎に最も適切な指導方法を考えた。
(ア) OHPによる『実習の手びき』
何回かにわたり、継続的な流れの中で、総合的学習の展開をOHPでのプログラム指導とする。この場合TPと同じブリノトを配布する。
(イ) カードによる『実習の手びき』
一回で完結の実習に効果的で、テーマの意味づけ、目的、方法等B5判のカードを一人ひとりに与える方式である。生徒のまとめ方の指針も含むもの。
(ウ) プリント、黒板によるもの
いろいろな作業的実習の展開に利用する。
3) 実験・実習の評価について実験・実習の評価について、科職員の共通理解と、適切な評価をめざして評価表を作成し、活用した。
(ア) 「実習評価表」
評価の観点を知識・理解・技能・応用能力・創造性・態度(意欲・参加の姿勢等)に大別し、その各々について具体的観点を設け、各担当者が実習指導後に、ただちに評価することを可能としている。 (表の5)
(イ) 「実習評価個人カード」
学期末には、「実習評価個人カード」に実習担当者が、実習項目ごとの評価を「実習評価表」から転記し実習責任者が集計評定する。学年末の評定にあたっては、「実習評価個人カード」(省略)に、各課題ごとの評価を集計した結果を資料として、担当者全員で協議のうえ、総合的に最終評定を行い記入する。
4) 新教材・テキストの研究開発
従来、使用してきた準教科書は、むずかしく生徒の実態に適応していないので、よりわかりやすく実験・実習を中心とした学習指導に合った、新たな新教材・テキストを研究することにした。その結果「紡績と織物」を自作す