教育福島0075号(1982年(S57)10月)-027page
って、能率よく、しかもきれいに出来た。ただ、縫い方においては、個人差があり、進度差が生じやすかったので今後の課題にしたい。
「先生、黒板で説明されてもわからないから、一人一人おしえて」これが多様化した生徒たちの実態である。
わかる授業をするためには、適切な資料を数多く準備し、個人差に応じてより多くの手をさしのべてやること、被服製作の指導には、特にこのことが強く要求される。
「被服は嫌い」と言っていた生徒もいつの間にか、「先生、放課後、おしえて」と、進度のおくれを自らとり、もどすようになってきた。こんな時、いいしれぬよろこびと、ファイトが湧いてくる。教師自身のやる気を「生徒に感じさせることも大事なことである。
今後も「楽しく製作に取り組める授業」をめざして、努力していきたい。
表2 裁ち切り寸法
図2 裁ち方図
※( )に各自の寸法記入
図3 えり肩まわりの型紙
表3 学習到達度別グループの分け方
※ A、B、Cグループとも間違いを少なくするために家庭学習はさせないようにした。
※ 実習前と実習後の生徒の変容は上記のとおりである。
英 語
習熟度別学級構成による授業へ踏み切るまで
福島県立白河女子高等学校
教諭 鈴木義夫
一 本校生の英語学力の実態と習熟度別学習の必要性
本校で英語を教えてきた今までの経験から、生徒の英語の力は入学時からすでにかなり上下のバラツキがあると感じていたが、実際にどの程度のバラツキがあるかを知り、また習熟度別講座制実施の必要性をさぐるために1)高校入試2)県高校新入生英語学力診断テスト3)新入生英語学習課題テスト(中学校で学習した英語復習のためのプリント五枚、計百五十五問を新入生オリエンテーションの際に解答付きで配布し、四月入学早々にテストするもの。本校自作のものであり、過去五年ほど継続している。)の三つのテストの結果を調べた。
これによると、三テストともに大体