教育福島0075号(1982年(S57)10月)-054page
ぼくの学校わたしの学校
中島村立中島中学校
(校長 松山護賢・生徒数177名)
▼正面玄関
厳粛な式典▼
二 年
熊 田 浩 江
「美わしき雲をたなびけ 那須のみね」と校歌の一節を西に仰ぎ、阿武隈川の清流が我が村の一角を包む。広々とした田園のほぼ中央に白亜の建物。改築して数年しかたたない鉄筋コンクリートだが、自然の色彩とよく調和し落ちついたふん囲気をつくる。これが私たちの中島中学校です。
昨年は、創立三十周年的式典が屋体で行われた。記念にと、PTAが、図書館に二百万円相当もの参考書、校庭にテニスコートを囲むフェンス、そして音楽室には、心を豊かにとピアノ一台をそれぞれプレゼントしてくれました。
今年は文部省の生徒指導研究指定校に選ばれた。今まで以上にそれらの贈りものを活用し、先生と生徒が一体となって学習に運動に取りくんでいる。
本校では、生徒全員がいずれかの部活動に所属することになっていて、放課後はよく練習に励んでいる。そのかいあって、中体連での活躍はめざましい。特に本年度は男女六種目が県南大会に出場、さらにソフトボール・男子バレーボール・女子卓球団体、同個人が県大会まで進出。そのうちソフトボールは初出場ながら県第三位の輝かしい成績を収めることができた。
今は、三年生から一・二年生に部活動はひきつがれ、「先輩に続け!」の合言葉で、新人戦を目標に特訓中である。
文化面での活躍も目立ち、昨年の県統計グラフコンクールでは知事賞と協会長賞を獲得した。
私たちの学校の自慢の一つに父兄の協力が挙げられる。
年二回の授業参観、親と生徒と先生による方部座談会の出席率は毎回九十パーセントは下らない。夏休みには方部対抗親子球技大会が開かれ、十二回を数える。親子がひとつのチームをつくり、試合に打ちこみ汗を流す姿は美しい。
とかく農村の子供は消極的だと言われがちだが、このような諸条件に恵まれた環境の中で私たちは「心身ともに健康で、自ら学習に励む」ことを学校目標に掲げ、少人数ならではの結束力で毎日を努力している。