教育福島0075号(1982年(S57)10月)-055page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立南会津高等学校

 

(校長 遠藤勝美・生徒数304名)

(校長 遠藤勝美・生徒数304名)

 

二 年

五十嵐 博 也

 

村≠ニいら中に高校があるというのは、全国でも数少ないのではないだろうか。我が南会津高等学校は尾瀬に近い南会津郡南郷村に立地している。

「北に浅草、西に尾瀬」応援歌にも歌い込まれるよらに、四方に山々が連なり、狭い平地の中央を伊南川の清流が、それに並行して家々が並ぶ。春は山菜採り、夏は鮎釣り、秋はすばらしい紅葉の中でのキノコ狩りやその他のレジャー、冬は豊富な雪に恵まれたスキー等、四季を通じて県内外から観光客が集まる。また、通学範囲が広いことから、冬には寮や下宿に入り、夏にはバイク、自転車で通学しなければならない。

この自然に恵まれた環境の下、南高生は学業にスポーツにと励んでいる。

我が校は、昭和二十三年南会西部高等学校(定時制)として開校し、同三十五年南会津高等学校と改称されて現在に至っている。その間、多くの分校の統廃、台風による伊南川の氾濫のための校舎流出といった惨事もあったが今年無事三十五周年を迎えた。

古くから部活動が活発であり、各運動部は県大会、東北大会、更には全国大会でも輝やかしい戦績を残してきている。近年、特にバレー、剣道、ハンドボール部の活躍はすばらしい。全国大会連続出場の剣道部、東北大会常連のバレー部、今年は名門復活、ハンドボール部も東北大会に出場している。

全校生徒数三百四名の我が校を考えると、その活躍はめざましい。

学業面でも、三千七百名を越す多くの先輩方が国公立大、有名私立大に進学、その他国家、地方公務員、優秀企業等、社会の各方面において活躍しておられる。その原動力として、一つには少人数の中での個人指導、今一つには純粋、素朴な土地柄ということも挙げられるかもしれない。そして今や、会津に南会津高校あり≠フ名をほしいままにしている。

学舎は五十四年に完成した四階建ての校舎、格技場一棟、旧体育館と昨年完成したばかりの新体育館、更に現在も整備されているグラウンド、前庭と設備には大変恵まれている。この設備を大いに生かし、南会津高等学校の益々の発展を期待する。

 

正面玄関▼

▼ 部活動のひととき

 

▼ 部活動のひととき

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。