教育福島0076号(1982年(S57)11月)-012page
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規模 鉄筋コンクリート 四階建
戸数 世帯用 三K二十四戸
完成 昭和五十八年二月
◆市町村(小中学校職員用)
建設市町村 戸数
鮫川村 世帯用 二戸
平田村 世帯用 六戸
中島村 世帯用 一戸
五 共済貸付事業
(一) 共済貸付事業の目的と現況について
共済組合では、組合員のための福祉事業の一環として、臨時資金を必要とする場合に、一般貸付けをはじめ、住宅、教育、災害、医療及び結婚貸付けの六種類の貸付けを行っています。組合としては、組合員の要望と経済状況の変化に対応するために、従来も数多くの改善を加えてその充実を図ってきましたが、五十七年度は後述のとおり貸付限度額の引上げなどの措置を講じたところである。
当支部における昭和五十六年度の貸付状況は表7のとおりであるが、昭和五十五年度と比較しますと、貸付件数で二一五件(▽九・五%)、貸付金額では五億四、二五〇万円(▽一〇・二%)それぞれ減少しました。これは前年度同様、地価の上昇、建築費の高騰給与所得の伸び悩みによる借受けの手控え、民間住宅ローンの高金利等による住宅建設、持家取得意欲の減退がその背景にあるものと考えられる。
(二) 貸付規程の改正内容
(昭和五十七年四月一日改正)
1) 貸付金の種類に応じ次のとおり
貸付けの最高限度額の引上げを行った。
イ 一般貸付 一〇〇万円 (改正前七〇万円)
口 住宅貸付
○組合員期間による場合 八○○万円(改正前五五〇万円)
○仮定退職手当額による場合 一、○○○万円(改正前八○○万円)
ハ 教育貸付 二〇〇万円 (改正前一五〇万円)
二 災害貸付 一〇〇万円 (改正前七〇万円)
ホ 医療貸付 一〇〇万円 (改正前八○万円)
ヘ 結婚貸付 一〇〇万円 (改正前五〇万円)
2) 現行の入学貸付を教育貸付に改め、入学時のみの貸付だけでなく修学に必要な資金も貸付けられるように改正されました。また、教育、医療、結婚貸付は、貸付条件として組合員又は被扶養者だけを対象としていましたが、これを被扶養者でない子、孫若しくは弟妹にまで拡大されました。
3) 住宅貸付けについては、債権保全を図るため住宅貸付保険制度を導入していますが、かねてから要望のありました住宅貸付け以外の貸付けについても債権保全を図るため、本年度より一般貸付保険制度を導入することになりました。なお、保険料は、共済組合が負担することになります。
4) 住宅貸付けの住宅貸付保険は、任意加入の選択付保方式を採用していましたが、本年度貸付分からは強制加入とし、一括付保方式に改められた。
5) 住宅貸付けの借受人が債務完済前に死亡(高度障害を含む)した場合、その家族の生活安定を図るため、生命保険によって債務を相殺する「団体信用生命保険」の制度を本年十月一日から導入されることになった。なお、保険料は借受人の負担とし、任意加入制となっている。
(三) 団体信用生命保険制度の概要
この制度は、住宅貸付資金を借りている組合員が、万一死亡(高度障害を含む)した場合に、その者の債務が自動的に消滅するよう開発したもので、組合員であった者の退職手当や住宅等の財産がそのまま確保されることを目的としています。わが支部においては昭和五十六年度中に住宅貸付資金を借り受けている組合員のうち死亡した方は十四人あり、約三、○○○万円の債務が残って、ご家族が大変苦慮されて
表7.年度別貸付件数と貸付金
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