教育福島0076号(1982年(S57)11月)-028page
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グループ研究
素材の研究と開発をめざして
いわき理科素材研究の会
一 はじめに
理科学習における子供の学習意欲を高め、多様な活動を促して、本質に迫ることのできる素材を検討・開発しようということで、昭和五十五年より市内の理科担当の有志で研究を進めてきた。内容としては、特別なものを考案したり、奇をてらうのではなく、これまでの観察・実験の方法を、器材・装置の面や現象の提示の仕方、結果の表れ方の面から、実際の指導を通して検討を加えてきたものである。また、地域の環境や地域性を生かした単元構成や教材化ということで、学校周辺の自然環境(主に地質教材)の活用についても、研究の一つの柱としてすすめてきた。ここでは、その中の一部について紹介する。
二 研究の内容
(一)各学校周辺における地学教材の活用
一口に「いわき市」と言っても、山地・海岸・市街地等を含む広い面積の中に七十の小学校が点在しているわけで、地質や地形についても、北部と南部、海辺と阿武隈山地とでは、かなりの違いが見られる。そこで、各学校で地学教材を指導する際に、ねらい達成が円滑にはかれるよう、観察地点をおさえた。その中で、
○「浜通りの地層と川原」(昭和五十四年教育センター発行)の活用法。
○「浜通りの地層と川原」に未記載の地区での観察に適した露頭の記録。
○川原の石の河川別観察適地の検討。
○河川の流れと、上・中・下流、河口ごとのスライド作成と堆積サンプルの採取。
の四点に重点をおき、活用できるようにまとめた。
(二)理科素材の開発について
単なる素材から教材として耐えうるものを、また、より有効な教材としての見直しということで、各分野ごとに検討を加えてきた。素材の開発をすすめる上で留意していることは、
○自然科学の本質に立って、今、なにを指導するのか、その内容と直結さ
表1)
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