教育福島0076号(1982年(S57)11月)-032page

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まちからむらからこんにちは

 

子供会育成モデル事業

本郷町教育委員会

 

一 はじめに

 

本郷町は会津盆地の東南に位置し会津領主葦名盛氏公が築城した向羽黒山城跡のある白鳳山公園を有する風光明媚な地である。また白鳳山一帯からは良質な陶土が採出され十三の窯元から製造される陶磁器、本郷焼は伝統地場産業として隆盛の一途を辿っている。

わが町では近年社会体育施設が充実し、球技大会などのスポーツ活動、公民館での趣味を軸とした成人向けの学習活動が活発化し体育協会や文化協会などへの加盟者も増加し、社会教育活動が充実してきてはいるが、反面少年教育の振興については少年団体もスポーツ少年団とボーイスカウトの二団体しかなく各地域に子ども会の結成とその育成活動の必要をせまられている。

このため「あすを担う青少年の健全育成の推進」を社会教育の重点施策にかかげ「青少年の健全育成は一人一人の大人の責務」をスローガンにモデル子供会育成の結成を各地域に働きかけた。

 

二 モデル子供会育成会結成まで

 

(一) 地区選定を学校側と協議した。

(二) 地域の中心となれる人に働きかけ同志を募り協力を要請した。

(三) 結成の準備

1) モデル地区指定の趣旨を説明し具体的作業に入る。

2) 子供たちに子供会結成の話をし行事等について希望を聴取。

3) 規約案、予算案、活動プログラム、役員の選出などの細案をねる。

(四) 子供会並びに子供会育成会結成総会の開催

 

三 モデル子供会育成事業の目的

 

(一) わが町の少年の実態(本郷町社会教育調査報告書より)

1) 遊び友達は同級生が殆んどで異学年の仲間集団が少ないこと

2) 子供の遊び場は「自分の家」か「友達の家」であり外で遊ぶ子が少なくなっていること

3) 地域に愛着をもっている子が学年が進むにつれ少なくなってくること

4) 一人遊びや兄弟姉妹との遊びが多く集団活動が少なくなっていること

など、さまざまな問題をかかえている。

(二) 目的

1) 同地域に住む年齢の異なる子供たちが自力でさまざまな活動をし家庭及び学校外で充実した生活ができるようにする。

2) 子供の集団活動を通して、社会性、自主性、協調性、創造性、連帯意識、ボランティア精神の養成をはかる。

3) 少年の健全育成をはかるため子供会の活動に必要な条件整備支援体制を確保する。

 

子供会一例会

育成者が先生になって

 

育成者が先生になって

 

 

 

 


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