教育福島0076号(1982年(S57)11月)-041page
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ぼくの学校わたしの学校
葛尾村立葛尾小学校
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(校長 松本善勝・児童数191名)
六年
松本明
わたしたちの村は阿武隈山地のほぼ中央にあります。浪江町から約三十キロ、郡山市まで約四十五キロといったところにあります。とても静かな山村です。
わたしたちの学校は、全校生百九十一名の小さな学校です。以前は分校が三つありましたが、今では遠い人たちはスクールバスを利用して通学しています。昔は、山の子供は足腰が強いといわれたそうですが、このごろでは、家の前で、バスを乗り降りするので、体が弱くなっているといわれています。体力づくりがとてもたいせつになりました。
学校の西側の山にフイルドアスレチックのサーキットコースがあります。自然の起伏を巧みに利用してつくられた、いろいろな種類の遊具や障害物はわたしたちの自慢です。中でもゆらゆらゆれるつり橋はスリルがあり、とても人気があります。「遊歩道」と名づけて全校生で楽しんでいます。
冬になると、学校近くの田んぼをスケート場に改造して、毎日スケートに興じます。標高約五百メートルと高いところにあるわたしたちの学校ならではの楽しいスポーツです。
泳ぎの好きなわたしにとって、今年の夏は雨の日が多く、寒い日が続いてプールに入る回数がすくなくなってしまい残念でした。
アスレチック・プール・スケート場と、一年中わたしたちの体力づくりは続けられています。
わたしたちの最大の喜びは、なんといっても春の遠足です。山村に住むわたしたちにとって、活気のある都市のようすを見学するのは、楽しい勉強です。
いわき市や郡山市、福島市はもちろん仙台方面など、それぞれ学年ごとに分かれて出かけます。六年生は仙台、松島へ行きました。楽しい思い出がいっぱいになりました。
わたしたちはこの恵まれた自然環境をほこりとし、勉強や運動に、一生懸命にがんばっていきたいと思います。
▼サーキットコースのつり橋
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校舎全景▼
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