教育福島0077号(1982年(S57)12月)-009page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

護法に規定する文化財の保護・保存のための事業)の保護に対しても、その経費の一部を助成する。

なお、助成事業は一年を三期に分け申請書の受付けを行っていろが、設立されてから今日までの助成事業の実績は表2のとおりである。

【顕彰事業】

文化活動に関し優れた成果を修め、本県文化の普及・向上等に貢献した個人及び団体を表彰するもので昭和五十四年度から五十六年度まで十三個人並びに十三団体を表彰している。

【基金の造成状況】

基本財産の造成計画は、五十四年度から五十六年度までの三か年間に当面の目標として五億円を造成することであったが、昭和五十六年度末には目標を大幅に上回る五億四千八百六十七万余円にのぼり、一応の目標は達成された。しかし、現在の基本財産から生ずる利息収入は、年間約四千二百万円程度に限られている。

したがって、年々、当基金を活用される方々が増加している現状を考慮すると助成しきれない心配があるため、今後とも基本財産造成のための寄附について、県民の皆様方になお一層のご協力をお願いしている次第である。

 

二 第三十六同県展

 

本県美術界の一大行事として県民に親しまれている福島県総合美術展覧会(県展)は、本年で三十六回目を迎え盛大に開催した。

出品点数は、千七十一点で昨年を上回った。そのうち公募作品は八百八十二点で鑑査の結果、四百九十七点が陳列になり、招待、依嘱作品百八十九点を合わせ六百八十六点が陳列された。

いずれの陳列作品も、例年以上の充実した内容で、県美術界の水準の高さを示す展覧会であった。特に本年は青少年の出品も多く大変意義深いものであった。

○会期 昭和五十七年六月十二日〜二十三日

○会場 福島県文化センター

○陳列点数 日本画六十八点、洋画二百十五点、彫塑六十五点、工芸美術九十七点、書二百四十一点、総計六百八十六点

○観覧者数 約一万四千名

○審査員

日本画 今井珠泉、永山十志夫、室井東志生

洋画 青津清喜、稲川敏之、鎌田 正蔵、田子英長、坪井正光、誉田万次郎、水田荘介

彫塑 神野忠和、佐藤静司、橋本 堅太郎

工芸美術 大竹 五郎、佐竹 富三、中里 壽 福田三恵子 山内清司

書 阿部而立、佐々木折柴、佐藤羊卿、高橋藤園、丹治思郷

 

三 第六回県展移動

 

県展移動展は、県展出品作品の中から百点の作品を選抜し、県内五カ所を巡回展示するもので、今年は六回目を

 

表1 基本財産の造成状 昭和57年10月末日現在

表1 基本財産の造成状 昭和57年10月末日現在

 

表2 54・55・56・57年度年次別助成件数及び助成金額 (単位千円)

表2 54・55・56・57年度年次別助成件数及び助成金額 (単位千円)

 

表2 54・55・56・57年度年次別助成件数及び助成金額 (単位千円)

県展風景(彫塑会場)

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。