教育福島0077号(1982年(S57)12月)-019page
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |
14 餅描き唄 会津若松市ほか
15 会津大津絵(旧節)
本郷町ほか
16 会津大津絵(新節)
本郷町ほか
17 会津磐梯山(旧節)
会津若松市ほか
18 会津磐梯山(新節)
会津若松市ほか
十一 第二十四回北海道・東北ブロック民俗芸能大会
北海道・東北ブロックに伝承されている民俗芸能を広く一般に公開し、民俗芸能に対する認識を深めるとともにその振興を図るため、各道県持廻りで開催されてきたが、本年度は、九月十一日県文化センターで開催された。
今回の出演者は総数で百十一名を数え、各道県を代表する伝統芸能が披露され、時に神楽の出演が目立ち、新鮮かつ迫力ある舞を演じていただき、盛会であった。
今回公開された演目は、次のとおりである。
1 白河歌念仏踊 福島県
2 雄勝法印神楽 宮城県
3 和野神楽 岩手県
4 安久津延年 山形県
5 法霊神楽 青森県
6 津軽獅子舞 北海道
7 仙道番楽 秋田県
8 塩崎の田植踊 福島県
十二 埋蔵文化財保護の現況
埋蔵文化財保護の重要性については最近県民に広く認識されるようになってきた。埋蔵文化財は現状保存が原則であるが、開発計画との調整の上で、当事者間でその取り扱い方をめぐって真剣に討議される例が多い。
広域農業開発事業の阿武隈中部第二地区では、表面分布調査・試掘調査の後、埋蔵文化財包蔵地を全面保存する形で協議を行っている。牧草地や放牧地という事業の形態が、全面保存を可能にしているといえよう。
大規模開発に伴う埋蔵文化財の保護については、県教育委員会が対応している。国営事業に関するものには、矢吹地区・会津灌排地区・母畑地区などがあり、約百遺跡について、表面分布調査・試堀調査・発掘調査を行っている。各種公団や県営事業に関するものでは、真野ダム建設、東北横断道建設・各ほ場整備事業などがあり、それぞれの調査を実施している。
これらの調査体制の強化を図るため本年度(財)福島県文化センター遺跡調査課の定員を二名増員した。その結果二十四名の専門職員と二名の嘱託を加え、二十六名で、県教育委員会の委託により調査を実施している。
さらに、抜本的に埋蔵文化財の保護を検討することとなり、「埋蔵文化財保護検討会議」を設け、有識者からなる委員(表13)の検討の結果、保護体制の強化や他県のような埋蔵文化財調査センターが必要であることなどが提起されている。
(一) 主要発掘調査
1 上町遺跡(泉崎村)
過去十か年にわたり、泉崎村の関和久遺跡の調査を実施してきたが、その重要性と遺跡の概要が判明したので、村当局や土地所有者の協力を得て、国の史跡指定をめざし目下手続き中である。
今年度から新たに五か年計画で近接する上町遺跡の調査を行うこととなった。現在の関和久地区の集落内から、凸面布目の古い布目瓦が検出され、土
![]()
白河歌念仏踊
![]()
表13 埋蔵文化財保護検討会議委員
![]()
真野ダム上の原遺跡
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |