教育福島0077号(1982年(S57)12月)-030page

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まちからむらからこんにちは

 

わが町の家庭教育学級

田島町教育委員会

 

一 はじめに

 

昭和四十三年、高度経済成長の中で児童生徒の健全育成の立場から、家庭教育の重要性を考え、公民館に、乳児を持つ親を対象した「乳幼児家庭教育学級」を開設し、その後、昭和五十一年に、小学校入学児童を持つ親を対象に「小学校家庭教育学級」を開設してきた。

昭和五十七年度は、過去六年間の小学校児童の親を対象とした家庭教育学級実施の反省から、「明日の親のための学級」に加え、三学級を補助学級に指定し開設してきた。特に本年度は、中学校の学習・生活面が社会問題になっていることにかんがみ、当町地区が県の生徒指導地域指定となったのを機に、中学生を持つ親を対象とした家庭教育学級を開設し、中学生を持つ親の教育への理解と、明るい家庭を築くための学習を目標にした。

小学校については、今までの実績から低学年生を主とした児童を持つ親に学校の役割・家庭の役割の理解と、しつけを中心に学習する学級とした。

学級生については、小学校各学年から希望者を募り、学級及び地域の実情に即した学習内容で、効果的に運営している。今年度開設の小学校、中学校について、次にそれぞれ紹介する。

 

二 田島小学校家庭教育学級

 

(1) 家庭教育学級へのとりくみ

現在、子供たちの非行の低年齢化があげられているが、これに対処するためには、学校・家庭、地域社会が相互の責任と連帯感を強めていくことが大切である。特に教育に携わる大人の意識の変革が必要である。そのために、「何をなすべきか」を問い、自らの修養に努め、信頼と温かさのある家庭づくりに取り組む場として、家庭教育学級が大きな役割を持つものと考える。

このように家庭教育学級への取り組む姿勢を明らかにして、学級の学習計画を作成した。 (表1)

(2) 田島小学校家庭教育学級計画

(3)現状と問題点

1) 運営上の問題

学級生に対する学習意欲を持続させるために、魅力ある運営をどのようにするかが、課題であり、そのために、視聴覚教材の活用や、バズセッションなどの方法を取り入れ楽しく学習できるように工夫している。

また、学習時間が夜間であることから、学級生の参加が十分得られないのが悩みである。

2) 学習内容について

 

表1 学級の学習計画

表1 学級の学習計画

 

 

 


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