教育福島0077号(1982年(S57)12月)-031page
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学習内容については、学級生全員の話し合いによるなど、昨年に比べ大きく進歩しており、また、討議の内容も子供の健全育成を図るための親の責任という立場から、学習内容を検討されたことは、家庭教育の重要性が一様に認識されたあらわれである。
しかし、学習されたことが、家庭教育の中でどのように実践されるかが課題であるので、実践方策を含めて研究協議されている。
(4)今後の課題
学習は、あくまでも個人において定着さすべきものである。したがって、個人の問題点を持ちよって、学習計画を立案し、自ら学習方法を工夫し、運営していく方向で進めていきたい。
三 田島中学校家庭教育学級
(1) 家庭教育学級のとりくみ
中学生の非行など、生徒指導上の諸問題が多発している実態の中で、学校教育とともに家庭教育の重要性が認識されてきている折、本校では中学生を持つ親を対象とした家庭教育学級を開設し、家庭における親の役割や、家庭教育の諸問題を中心に学習計画(表2)を立て健全な家庭のあり方を求めて、学習に取り組んでいる。
(2) 学習計画について
田島中学校家庭教育学級学習計画
(3) 現状と問題点
1)運営上の問題
家庭教育学級の開設について、経験不足や、運営方法に創意工夫がたりない、特に学級生の希望が少ないので、二十一地区に人数の協力を依頼したので学習意欲や出席率の点で問題がある。
学習時間については、学級生の夜間希望に対し、講師関係は昼間と、時間的問題や、学級生の希望に合う講師の人選など、問題もある。
2) 学習内容について
学習計画と学級生の希望を調整しつつ、系統性や一貫性を考慮して、弾力的に運営改善を図っている。
(4) 今後の問題について
夜間開設という条件の中で、学級生の青少年の健全育成にかける情熱は、真剣そのものであるが、今後は更に、家庭教育学級の意義のPRと魅力的な学習内容、効果的な運営に心がけ、受講希望者の増加を図り、母親のみならず、多くの父親の参加を講じたい。
また、運営委員会を強化し、学級生による実質的な運営により、内容の充実と積極的な参加を促したい。
四 おわりに
実施の経過から、家庭教育の重要性はますます高まる中で、すすんで参加した学級生は、教育に関心も高く家庭的にも問題はない。しかし、残された多くの家庭を考えるとき、学級運営のむかづしさを感ずるが、地域をあげて更に青少年の健全育成を図りたい。
(社会教育係長 原田義一)
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学級生の意見発表
表2 学習計画
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