教育福島0078号(1983年(S58)01月)-006page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

豊かな明日へ

 

福島県教育委員会教育長 邊見榮之助

 

あけましておめでとうございます。

 

新しい年を迎え、皆さん並びに家族のかたがたの御多幸をお祈り申し上げますとともに、日頃教育(行政)にお寄せいただいております御理解と御協力に対し、深く感謝申し上げる次第であります。

御承知のように、教育を取りまく環境が極めて厳しい状況の中で教育(行政)は青少年健全育成や生涯教育推進への対応など多くの課題をかかえております。これらの課題を解決するため、家庭のもつ教育機能をはじめ、学校教育、社会教育等、社会に幅広く存在する諸教育機能を総合的に見直す必要が叫ばれております。

一方、「第二次福島県長期総合教育計画」は、あと三年余を残しておりますが、「福島県長期総合計画」の総点検の進行に伴い、二十一世紀を指向した第三次の長期総合教育計画の策定について検討する必要が生じております。

このような中で私は皆さんの御協力を得て、今年は次の施策を推進して参りたいと考えております。

まず第一は、

「一人一人を生かす学校教育の推進」であります。豊かな人間性を育むため学校生活にゆとりと充実を実現し、児童生徒の能力・適性や興味・関心等に応じた創造的な教育活動の展開に努めていく必要があります。

そのために、教育諸条件の一層の整備充実を進めるとともに教職員研修の効果的な推進に努め、教育活動の質的充実を図って参りたいと考えております。

第二は、

「より豊かな養護教育の推進」であります。養護学校教育義務制施行に伴い、障害の種類と程度に応じた教育内容・方法の研究・開発に努めて参りましたが、今後は更にきめ細かな教育を推進していく必要があります。

そのために、今年はいわき養護学校を開設するとともに、養護教育における後期中等教育のあり方等について、検討を進めて参りたいと考えております。

第三は、

「青少年の健全育成の推進」であります。青少年の非行は増加の一途をたどり、ますます低年齢化の傾向を示しております。その対策にっきましては、

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。