教育福島0081号(1983年(S58)06月)-016page
も配慮した集団による体験的活動を通した習慣化。
3) 道徳教育
教師と生徒、生徒相互の人間関係の確立、日常生活の基本的行動様式を身につけさせることによる実践力の育成、特に(2)については、地域性に根ざした体験的活動の場を取り入れる。
五 各部研究・実践の概要
(一) 日常生活指導(資料略)
1) ねらい
正しい自己理解の成立を援助し、各自がより具体的な生活目標をもつて、自発的な活動として日常生活における基本的な生活習慣、行動様式の確立が図られるようにする。
2) 方針
○教師やリーダーによる一方的な行動の管理的、規制的な活動にならないよう配慮する。
○そのため、生徒参加による生活基準の設定、場と機会をとらえた生徒の活動への援助により、生徒自らが相互にみがき合えるようにする。
○校外における生活については家庭、地域の人々との連携を密にしながら指導にあたる。
3)実践
ア 実践事項
○「生徒心得」の改善、「一日の生活基準」の設定と生徒活動による徹底
○生活と学習ノート「海原」の活用による指導
○教育相談と生徒理解
○学級会、生徒会活動との連携(生活委員会)
○巡回指導
イ 実践状況
○生徒心得と生活基準は、学級会→常任委員会→代議員会→生徒総会の過程を踏んで討議され、生徒と教師が一体となって設定された。
○従来使用されていた生活ノートを改善、随時点検、助言を与えるとともに、教育相談、家庭との連携のための一つの媒体としての活用を図っている。
○生徒会組織の改善により生活委員会を新たに設け、管理的、規制的活動にならぬよう配慮し、生活目標の設定、巡回活動、生活状況とその反省の広報(朝の短字活)などを通して意識の高揚を図っている。
○日番や各常任委員会による活動については資料のとおりであり、一日のプログラムに沿って随時活動し、評価を加えながら改善を図っている。
(二) 特別活動等指導(資料2)
1) ねらい
学級や学校生活の中で、身近な問題に気づき、話し合いによる相互理解の成立と、役割分担による諸活動を通して集団の一員としての自覚を持たせ、計画に沿い自主的、自律的に生活しようとする態度を身につけさせる。
2) 方針
○学指、学活、生徒会活動、学校行事、創意の時間、「みよび」の時間の相互補完によってねらいが十分に達成されるよう計画する。
○積極的に計画への生徒参加をすすめ生徒の持つ問題や意見を十分反映させ、意欲的に実践活動が行われるようにする。
○話し合い、集団活動、集会活動を改善し、習慣化、行動様式確立のための体験的な場とする。
3) 実践
ア 実践事項
○生徒会執行部会、常任委員会、代議員会活動(学級会との関連)
○集会活動(全校、学年)
○集団活動、リーダー育成
イ 実践状況
○生徒会各委員会の定期的開催、各学級との縦のつながりを重視し特に、常任委員会は全員参加とし討議の結果を学級におろし、実践できるよう、学級会と生徒会の一体化、活発化を図っている。
○集会、創意の時間、「みよび」の時間を、それぞれ週一単位時間設定、特別活動の内容との関連を図って、週の時間割上には固定せず運用している。(変動プログラム)
集会は生徒会の計画と運営、「みよび」の時間は、生徒会各種委員会活動、学年集会、奉仕活動などに充て、話し合い、計画への生徒参加、行事などの事前、事後指導が十分におこなわれるようにしている。
○生徒の関心と意欲を高め、自主的活動が推進されるよう、地域性を生かした集団活動を行事として取り上げ、生徒参加による計画のもとに、生徒と教師が一体となって活動し、ふれ合いを深め、態度で示す生徒指導の中心的な場とし習慣化を図っている。
○海浜清掃
○砂の芸術
○学校園
(三) 道徳教育
1) ねらい
2) 方針
○生徒や地域の実態をふまえて指導の質的改善を図る。
○基本的生活習慣、行動様式確立の必要性の理解、意義の自覚と実践を促すよう努める。
3) 実践
ア 実践事項
○道徳の時間の主題研究
○主題の配列と資料の工夫
○指導法の改善、充実
○指導計画の作成