教育福島0081号(1983年(S58)06月)-038page
ぼくの学校わたしの学校
飯舘村立臼石小学校
六年
菅野茂則
ぼくたちの学校は、あぶくま山系の北部、海ばっ四百六十メートルの高原飯舘村にあります。まわりを山にかこまれ、夏は大へんすずしく、冬はマイナス二十度にも気温が下がるところです。しかしすばらしい自然にかこまれた中でぼくたちは毎日楽しい学校生活をおくっています。
春はおそいが、近くの清水の流れに水ばしょうがまつ白な花を咲かせます寒い冬の根雪にたえて咲くこの水ばしょうは、ぼくたちの学校の校章になっています。秋にはまわりの山々が一日ごとに色をかえていきます。冬になると、毎年ブルドーザーで校庭に雪のゲレンデを作ってもらい、そりすべり、スキーなどを楽しんでいます。
恵まれた自然を利用した四季おりおりの楽しみがいっぱいです。学校の行事の中にも、わらびとり、イナゴとりもちつき、たこあげ、山あるきなどが入っています。
ぼくたちの学校には三つの努力目標があります。
一、うんどうにはげみ体力のある子
二、すすんで学習し学力のある子
三、いしの強い実行力のある子
頭文字をとると「うすいし」になりわかりやすいので、一年生から六年生までよくおぼえています。ぼくたちはこの三つの目標に向かって、月ごとにめあてをきめ、学級の活動や一年から六年までのたてわりでやるおそうじ、給食、集会などをとおして全校力を合わせて、みんなめあてにとう達できるようがんばっています。
今年の三月に新校舎が完成し、木造校舎から、鉄筋三階だてのまっ白な校舎に移って来ました。今までの校舎にくらべると広く、明るく大へんりっぱな校舎です。新校舎には、会食室があり全校生百六人みんなで集まって給食を食べています。一年から六年まで十班に分かれて、みんな顔を見合わせて仲よく食事をしています。全校会食ができるのも百六人の人数の少ない学校の特色といえるでしょう。
すばらしい校舎をつくってくださった村の方々に感謝しながら、みんなで力を合わせ、よい校風と伝とうをきずいていきたいと思います。
▼校舎風景
楽しい会食▼
(校長 菅野信一・児童数106名)