教育福島0082号(1983年(S58)07月)-015page

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教科・科目の時間も考慮することにした。

 

四 研究体制

 

研究実践にあたっては、既存の組織を最大限に活用するが、その推進を図るため、次の組織を設置した。

1 研究推進委員会−研究の基本方

針の検討、研究主題の設定等

2 常任委員会−調査、統計、庶務等

3、研究分科会−−四分科会を置き、実践活動の具体案、実践活動等

 

五 第一年次の研究実践の概要

 

五 第一年次の研究実践の概要

 

(一)意識調査

 

研究実践にあたり、その手がかりを得るため、意識調査を実施した。「社会参加の意義」「地域への関心」「奉仕活動への意識や関心」など、十九項目にわたるものであり、全校生を対象に行った。総じて社会参加への意識や関心は数字的には予想よりかなり高いレベルにあるとは考えにくい面もみられ、実践を通しての意識高揚が求められるところである。

 

(二) 試行的実践活動

 

1 奉仕に関する活動

(1)湖岸清掃−猪苗代湖岸清掃

自然保護思想の高揚、奉仕の精神や郷土愛の育成を目指し地域の小・中学校や、関係団体との連携のもと全生徒、教職員が参加し、各地区の湖岸を分担し清掃にあたるものである。

(2)スキー場根刈り作業

福良スキー場は、地域の小学校とともに体育の授業に使用しているもので、降雪期を迎える十一月の半日を、小学校PTA、財産区など地域の人々とともに、勤労体験学習の一環として実施している。

(3)献血運動・協力

学校保健年間計画に位置づけ、五七年度は、全校生の五一%にあたる八四名の参加協力があり、郡山地区公衆衛生大会で感謝状を受けた。

2 地域活動への参加・協力

(1)町民文化祭への参加

校外での学習発表の場として参加し、書道作品、写真クラブ作品、ボート部の紹介をして好評であった。

(2)町民運動会への参加

毎年九月、町の主催で実施されているもので、スポーツを通し地域の人々と接する絶好の機会である。参加生徒はそれほど多くはなかったので、今後は、高校生の参加できる種目を増やす働きかけと、各方部での準備や補助役員として積極的に参加するような指導が望まれる。

(3)町民湖岸健康マラソン大会への参加・協力

(4)花いっぱいコンクールヘの参加

郡山市主催の「花いっぱいコンクール」に参加。クラス花壇を設け、各クラス独自の計画により造成、管理している。草花栽培知識の習得、クラス内の協力体制の確立、土壌の改良など、今後に改善の余地が残されている。

3 方部別親子懇談会の開催

家庭での親子の対話を促すことを主な目的に保護委員会やPTAと連携し、五方部で開催された。全校生対象の「生活に関する意識調査」を中心に話し合いがもたれた。特に話題になったのは、「勉学時間」「悩みの相談相手」「父母や教師から言われたくない言葉」などであった。いずれの方部も九〇%以上の参加があり、初回の催しとしては成功であった。

 

湖岸清掃

湖岸清掃

 

六 第二年次の計画

 

第一年次において試行的に実践された活動を見直し、改善を図りながら、継続する予定である。更に、次のような活動を新たに計画し、より充実した活動を目指している。

 

(一) 社会参加意識高揚のための活動

 

1 生徒の意識高揚のための活動

2 保護者、地域の関係者に対する当校の研究実践についての調査

 

 

 


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