教育福島0082号(1983年(S58)07月)-044page

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ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立小高商業高等学校

三 年

佐 藤 佳 子

 

「愛は社会生活の源泉、愛なければ栄えず、智は文化発展の基礎、智なければ開かず、働は人生の生活使命、働なければ立たず」

この「愛・智・働」は、我が福島県立小高商業高等学校の校訓です。

本校は明治四十三年、相馬藩の発祥地である小高町に、小高裁縫学校として設立されて以来、農業科、家庭科を母体として発展し、昭和四十八年には商業科が創設され、本年で七十三年の歴史をもち、卒業生は一万名に及んでいます。

昨年、小高高等学校の校名を小高商業高等学校と改称し、現在商業科四学級編成による名実ともに相双地区唯一の商業教育の殿堂となりました。

商業高校としての歴史は浅いけれども私たち四百五十九名の生徒は、誠実にして実行力のある経済社会での有為な産業人をめざして勉学にスポーツに励んでいます。男女共学ですので互いに協力し、なごやかに明るい学校生活を送っていますが、男子生徒が少ないため、部活動の編成では悩みもあります。それでも運動部では、ボクシング部が東北大会、全国大会出場の実績をもち、硬式の野球部は三年目にして、今年は各種大会初戦を勝ち抜き、地区の台風の目として警戒されています。文化部での珠算部は、今までに東北大会、全国大会で活躍し、今年も上位入賞をねらって努力をしています。

現在の小高神社は相馬城の最初の遺跡としても知られています。その当時小高城をはるかに眺めると、ちょうど舟が海に浮かんでいるように見えたので、別名浮舟城ともいわれたといいます。この名に因んで我が校の生徒会は「浮城会」と名づけられ、生徒会活動の活発化を図ってきました。

創立以来、農業祭などを通して、我が校と地元住民との結びつきは深く、商業高校となった現在も私たちは何かにつけ地元の暖かい支援を受けて学校生活を送っています。このような恵まれた環境の中で、私たちは今後ともがんばり、長い歴史の中で育まれてきた校訓「愛・智・働」の精神を受け継いでいきたいと思っています。

 

▼タイプライターの実習

校舎の正面玄関▼

 

校舎の正面玄関▼

(校長 大河原和助・生徒数459名)

 

(校長 大河原和助・生徒数459名)

(校長 大河原和助・生徒数459名)

 

 

 


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