教育福島0083号(1983年(S58)08月)-052page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立会津中央高等学校

 

通信制課程四年次生

平塚 一弥

 

会津中央高校は、定時制課程農業科と、通信制課程普通科がありますが、ここでは通信制課程を紹介します。

鶴ケ城、白虎隊で名高い会津若松市の北部、田園地帯の一角に我が会津中央高校があります。創立は昭和四十一年で会津地域唯一の通信制課程のある高校として、豊かな人間性の育成と生涯教育の基礎をつくることを目標に四百名の生徒が研鑚に励んでいます。

通信制というと聞きなれない人も多いと思うので、その内容を簡単に紹介します。まず、平日はそれぞれの職場で働いて日曜日に学校にきて授業を受けます。(これをスクーリングと含んでいる。)日曜日といっても毎週ではなく月二回です。次に、レポートを各教科月一回期限日まで提出して添削指導を受け、この二つを軸に毎日の生活がなりたっています。

生徒の特色は、十代から五十代と年齢の幅が広いことと、家庭の主婦から会社員、自営業といろいろの職業に携わっていることです。今春も七十三歳の方が見事卒業証書を手にされ私達に大きな希望と励ましを与えてくれました。

こうした中で生徒会活動はとても活発で、新入生歓迎会にはじまり生活体験発表会・夏季合宿学習会・クリスマスパーティー・予餞会などいずれも生徒会主催で行われており、その雰囲気はとても和やかで、和気あいあいと親睦を深めています。これらの行事のためにスクーリング日には生徒会役員が夕方暗くなるまで打ち合わせや準備に追われています。然し仕事と勉強の両立はむずかしくみんな悪戦苦闘しておりこのためクラブ活動は時間の確保に苦労しますが、女子バレー部は会津地区体育大会に三年連続優勝しています。

また他校との交流として、生徒相互の親睦をはかり、学習意欲の向上発展のため、福島・山形・宮城三県の生徒研修会が毎年一回一泊二日の日程で開催されます。一昨年は我々が当番校となり磐梯山麓を会場に、学校紹介、分科会、交歓会、名所見学などが行われ猪苗代湖畔に友情の輪を広げました。

我々は、熱心に指導して下さる先生方に励まされ、生徒相互の友情を心の支えとして誇りをもって、仕事に勉強に精一杯頑張っています。

 

▼当番校で活躍した研修大会

働きながら学ぶ我が校舎▼

 

働きながら学ぶ我が校舎▼

(校長 大和田寅弥・生徒数 425名)

 

(校長 大和田寅弥・生徒数 425名)

(校長 大和田寅弥・生徒数 425名)

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。