教育福島0084号(1983年(S58)09月)-037page
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を数える親子運動会を開催、更に「さくらがおか運動」を提唱し、標語にそった生活を推進し、親と子のふれあいに大きな成果がみられております。その他に親子が共に汗を流し、労働の大切さを味わう奉仕作業を実施しております。学年委員会では、それぞれの学年内で親睦行事、会員の研修、学校と家庭のきずなを深める学年だよりを発行しております。
地区委員会においては、地区対抗球技大会、地区懇談会、危険個所点検等それぞれの地区に合った行事、活動をしておりますが、より一層充実させるには、市教育行政の指導が必要と思われます。
特に今日の青少年の問題を考えた場合、広域的、組織的な活動が不可欠とされております。健全育成のために数多くの組織がありますが、これは「健全育成市民会議」等に一本化して強力な末端活動にまで深化させねばならぬと考えます。勿論、その活動の中核となるのは、親であり、地域民でもある我々PTAでなければならぬと思います。
相馬市連Pは「教育を語る会」を開催し研修をしております。昨年は青少年健全育成をテーマにパネルディスカッションを行い、大きな成果があがりました。また、四校合同の家庭教育学級をひらき、市全体としての子どもの問題にとりくんでおります。高等学校よりも参加要請がありましたので、今後小中高一体となった研修の機会へと発展させたいと考えます。子どもの健全育成のためには各PTAの横のつながりが必要になります。その意味からも市連Pが情報交換、研修の場として更には具体的な実践活動の推進の場として機能するよう努めていきたいと思います。
これからのPTA活動の課題をいくつかをひろってみますと、会員意識の向上をはかり、連帯感をもち、役員に運営をまかせることなく組織を生かして活動すること。そしてその為には、会員の期待要望に応え得る活動内容をPTAが持つこと等があげられます。
最後に子どものスポーツ指導について少しふれてみます。近年、社会体育か盛んになってきましたが、大人のためだけで、子どもの生活にプラスになっているかを考えますと疑問が生じてまいります。子どもたちのスポーツ指導として活躍されている方々もおりますが、それはほんの一部の方々だけであるのが現状です。PTAとしても子どもの健全育成を志向する限り、もっと強力に支援する必要があると考えます。
まとめとして考えられることは、まずPTAとしての位置つけをしっかりとらえて、PTAは地域社会の中でも数的にも質的(活動力)にも強力な社会教育団体であります。
そうすると、子どものよりよい成長のために先生方と一致協力して、学校と家庭で何をなすべきか、地域社会の中で環境浄化や地域の教育力の向上のために何をなすべきかが、うかんでくると思います。
それをPTAの組織を通して具体的に実践化していくことが大切であろうと考えます。
学校、家庭、地域社会との連携をはかる中心は親であり、地域住民でもあるPTAのPであると思います。
「学校と家庭との連携はどうあればよいか」
福島県立原町高等学校
教諭 曽根 淳
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一 学校と家庭との連携の視点
本校生徒の中には、経済的に恵まれた家庭環境にあって豊富な情報や知識をもっている反面、社会意識と規範意識に支えられた自主的行動と自律的生活態度に欠けている者も少なくない。そこで、生徒に学校集団生活を通して公共心、自主性、自律性を身につけさせるようにすることが、当面、生徒指導の目標として上げられる。
次は、この目標に添って生徒の多様化に即応した生徒指導の体制つくりである。現在の生徒は、物事に対する取組の姿勢が消極的にある者が多いので意欲的に行動できる活動の場を自ら選択し、積極的に参加する態度を生徒に育てることが大切である。
したがって、連携の視点は、学校と家庭が生徒の人格を尊重して、広い視野から助言と指導を与えていくことであろう。
二 連携をはかるために本校で実施している学校行事等
(一) 入学式後の父母への説明会、PTA総会、学年PTA、学級懇談会、家庭訪問、止宿先訪問
(二) PTA会報、同窓会々報、学校新聞、学級だより、長期休業中の心得
本校では、以上のような機会、手段により連携の強化に、つとめているが、学校側で計画された行事の中で父母の出席率のよいのは学級懇談会である。理由は、わが子を中心として、学校と家庭の要望や意見が密接に交流されることにある。
この状況からも、父兄会をもつ場合学校からの一方的指導、伝達に終始することなく、双方のかかえる問題について共通理解を深めることができるよ
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