教育福島0084号(1983年(S58)09月)-044page

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ぼくの学校わたしの学校

 

福島県立福島東高等学校

三年

久保田 佳克

 

「八十年代のモデル校」として創設された我が福島東高校も、今年で四年目を迎えた。「県北にもう一つの進学校を」という期待に添うべく、着々とその伝統は築かれてきている。

我が校は、福島市街地からやや東寄りの、もと福島大学跡に位置している。第一期生が入学した時は、プレハブの校舎と桜の木以外は、なにもなかったという。そして、年々着々と校舎建築が進み、現在は見事な近代風の白亜の校舎がそびえ立っている。またその広さを誇る校庭、体育館、格技場など、恵まれた施設の中で私達は学業にスポーツに励んでいる。

「創造・協調・躍進」−これが我が校の校訓である。そして、この三つの校訓を通じて「知育・徳育・体育」を行ない、豊かな人間を形成するのが、我が校の先生方、生徒全体で目指している目標である。この三年間、ひたすらにこの目標を目指し、走り続けた我が校は、振り返らなければならない点はあるものの、一歩一歩着実な歩みを続けている。

学業面においては、習熟度別学習などを行ない、個人の能力を最大限に引き出すべく、配慮されている。また、先生方も県内屈指と呼ばれるかたがたばかりである。そして、その努力の結果が昨年度、第一期生における国公立大学七十余名、私立大学百五十余名の合格という、快挙を生み出したのである。「県北地区にもう一つの進学校を」という期待に着実に応えつつある。

部活動においても、年々力をつけてきている。とくに、剣道部、水泳部などは県大会でも上位進出の力をつけ始めている。それに続いて他の部も毎日の厳しい練習の結果、今年の高体連の県大会に七つの部が進出を果した。スポーツ面での伝統も着々と築かれつつある。

我が校の校歌に「われら開かれた道を行く」という一節がある。まさに、我が校の姿そのものである。「開かれた」とは「切り開かれた」ではない。「洋々と開けた」ということである。我々福島東高生は、これからも「創造」し「協調」し、そして前途に洋々と開けた、これから道となるべきところを開拓し「躍進」して行くのである。

 

▼自照の池

白亜の校舎▼

 

白亜の校舎▼

(校長 大槻進・生徒数822名)

 

(校長 大槻進・生徒数822名)

(校長 大槻進・生徒数822名)

 

 

 


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