教育福島0085号(1983年(S58)10月)-010page

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て正確にとらえる。

 

四 成果と反省

 

(一) 主題解明にせまるため、授業実践を通して二年間の研究を続けてきた。先に述べた三つの視点に観点をおき、いくつかの成果を述べてみる。

(1) 児童が自然にはたらきかけ、考え表現する活動を通して、その経験が次の展開に生かされて発展する姿が見られるようになってきている。

(2) 地域の特色ある素材、身近な素材を取り上げることによって意欲は高まり、多様な考え方が活動の中に生まれるようになっている。

(3) 問題を解決するために、素朴なことでも繰り返し行い、工夫改善することにより、操作技能が高まり、主体的活動が育ちつつある。

(4) 記録やシートを活用した発表や話し合い、動作や造形による表現が学年に応じて多様化し、筋の通った考えが表出されるようになってきている。

(二) 今後の課題として、次のようなことが残されている。

(1) 基礎的、基本的な操作技能を一人一人に確実に身につけさせること。

(2) 表現方法の工夫による活動の充実を図ること。

(3) 活動目標との関連でみる児童の活動の評価を確かなものにするにはどうするか。

 

図4 指導計画の側

 

1 単元名 すなと土(第2学年)

 

2 指導要領の内容砂や土と水とを使った活動を工夫させながら、砂や土の手触り、固まり方、水の滲み込み方、水の中に入れたときの沈む様子などに違いがあることに気付かせる。

 

3 具体目標

(1)知識・理解

1) 砂と土では、手ざわりや固まり方に違いがあることに気づく。

2) 砂と土は、水の加え方によって粘り方や固まり方に違いがあることに気づく。

3) 砂と土では、水のしみこみ方、水の濁り方、水の中での沈み方に違いがあることに気づく。

(2)観察・実験の技能

1) 砂や土を使って固めたり、積み上げるのに水を加えることができる。

2) 砂と土の違いを、手や足の感触を通して、比べることができる。

3) 砂や土が水の中で濁る様子や沈み方の違いを調べることができる。

(3)科学的思考

1) 砂や土を固まらせるには、水を使えばよいことを考えることができる。

2) 砂や土を水の中に入れると、濁り方や沈み方が違うのは、砂と土を作っているものの違いによることを考えることができる。

3) 砂と土の違いは・砂や土を作る粒の違いによることを考えることができ乱

(4)自然に対する関心・態度

1) 砂や土を使っての遊びに興味をもち、友だちと力を合わせて楽しく活動する。

2) 砂や土の性質、加える水の量を考えて、遊びを工夫しようとする。

3) いろいろな用具をじょうずに使って安全に遊ぼうとする。

 

4 単元の意図(略)

〈参考〉

5 児童の実態の調査・内容(略)

 

5 児童の実態の調査・内容(略)

 

 

 


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