教育福島0085号(1983年(S58)10月)-014page

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学習活動がよりよく展開され、生徒が生き生きと活動するためには、授業の計画が、実態に即してしっかり立てられなくてはならない。特に、一人一人によくわかる授業を展開するためには、生徒が学習内容をよく理解できるように、綿密な計画を立てて臨まなくてはならない。そのためには、教科の本質に基づいて、指導目標を具体的にし、その目標に即して指導内容を検討していくことである。指導目標を最も効果的に達成するために組み立てられるのが指導過程である。したがって、指導過程を指導内容、学習形態、指導技術、生徒の実態等との関連において具体化を図っていくことが指導法の基本と考える。

(2) 評価

学習活動が最適であったか否かのいわゆる授業評価は、生徒が目標を達成したか否かを判断する学習評価と考える。つまり、学習活動と評価活動は表裏一体である。したがって、指導と評価が一体になることによって、はじめて有効な学習活動となり得る。

評価活動は、指導の過程と結果に対しての良否の判断という営みであり、その判断の基準となるものが、教科や単元、主題及び本時の目標である。

評価には、実施前の評価、指導過程における評価、実施後の評価があるが学習をより確かなものにするために、最も有効なものが指導過程における評価(形成的評価)と考える。

 

二 研究の内容と方法

 

(一) 年間指導計画の改善

(1) 各教科の指導計画の改善

(2) 特別活動の指導計画の改善

(二) 指導法と評価の工夫

(1) 指導過程の改善

(2) 目標分析と評価の工夫

(3) 授業研究の実践

 

三 研究実践の概要

 

(一) 指導計画の改善

(1) 各教科の年間指導計画

学習指導要領の趣旨を生かし、地域や学校の実態及び生徒の心身の発達段階を考慮し、具体的な指導内容の選択を行い、単元の目標を分析し、的確な評価項目を設定して、指導計画を改善した。

(二) 指導法と評価の工夫

(1) 指導過程の改善(資料2)

(2) 目標分析と評価の工夫

授業を展開するには、従来の「理解させる」「鑑賞させる」といった教師中心の指導目標では、生徒を主体的に活動させることもできないし、生徒を確かな理解に導くこともできない。そこで、学習者のために目標分析を的確にすることにより、本時のねらいを目標行動でとらえた。たとえば、「〜と言える」「〜を説明できる」というふうに、学習者の側からの到達すべき具体的な目標を掲げれば確かな理解につながると考えた。

 

資料1 「ゆとりと充実」の分析

資料2 基本的な指導過程

 

資料2 基本的な指導過程

※( )学習指導・学級会活動

 

 

 

 


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