教育福島0086号(1983年(S58)11月)-021page
を肝に銘じて福祉性と経済性の調和に努めていきたいと思います。
そのうえにも、当会館ご利用の折には、教育庁発行の「福祉のしおり」を参考に組合員の特典をフルに活用していただければと思います。
さらに、会館独自にてご婚礼利用に関しましては、組合員利用料特別割引きも行っておりますので、ご相談をお待ちいたしております。
以上、運営状況等について列記してみましたが、今後共より一層のご協力をお願いいたしまして、日頃のご愛願に御礼申しあげます。
あづま荘から
県都福島の奥座敷「飯坂温泉」福島駅から福島交通飯坂線で、約二〇分終点飯坂温泉駅に到着いたします。摺上川の清流に湯けむりをあげてから長い歴史をもつ飯坂温泉、都市的な感覚と観光レジャー基地としての様相をととのえ、県内外から大勢の方においでいただいております。
「あづま荘」は、公立学校共済組合飲坂保養所として昭和四十五年五月に現在地に移転新築されたものですが、その後の社会情勢の変化により消防法及び建築基準法上からみた安全確保並びに水質汚濁防止法に基づく安全基準の順守等々施設の改善に迫られていたこと、また、給排水設備等の老朽化さらには施設利用からみて非効率な点があり早急に改装の必要性が生じておりましたので、昨年九月から全面的改装工事に入り約半年間の工期を費やし本年二月に完成し、三月十日新装オープンいたしました。
工事期間中は、組合員の皆様方には大変ご不便ご迷惑をおかけいたしましたが、これらの趣旨をよくご理解いただくとともに、ご協力を賜り、お陰様で計画どおり完成することができました。ここに誌上を通じ、感謝申しあげる次第です。
主なる改装内容といたしましては、
あづま荘
一 関係法規の改正による改修
(一) 階段まわりの防火区画を防煙防火シャッター又は防火扉で完全にし、非常階段の確保を図った。
(二)熱感知器を煙感知器に取替えたことに伴ない防火扉を煙感連動装置のものにした。
(三)浴室への渡り廊下を鉄骨耐火被覆処理を行い構造の一新を図った。
(四) 自家用発電気設備、非常用照明設備、非常用放送設備などを整備し、緊急時の安全確保を図った。
二 外部の改装
(一) 屋根防水材は在来のものを全面徹去し、新たにアスファルトシンブル葺とした。
(二)今までの外装は、変化により外壁の亀裂、モルタル剥離、汚れも目立ってきていたので、モルタル下地の痛んだ個所はエポキシ樹脂等を注入するなど、補修処理を行い、吹付タイルで仕上げ建物外観を一新した。
三 設備機器の改修・新設
(一) 高架水槽、受水槽、ストレージタンク、クーリングタワー等の更新を行い、それぞれの機能アップを図った。
(二)水質汚濁防止に基づく雑排水の放流安全基準確保のため、総合処理浄化槽設備を新設し、BOD六〇PPM以下で放流できるようにした。
(三) 浴室専用のボイラー及び、ストレージタソクを新設し給湯設備を充実した。
(四) 給水管、給湯管、排水管の老朽化したものは、全面的に配管替えを行った。
四 内部の改修
(一) フロントの形状配置を変えお客様との応対がスムーズにできるよう改善した。
(二)事務室内部の間仕切りを撤去し事務室の機能アップを図った。
(三)食堂を、食堂本来の機能と会議室としての機能を併せ持つようにするため、照明を主体に内容の改修を行い、テーブルを更新した。
(四) ロビーからエレベーター前までの通路を階段式からスロープ式に改修しスムーズな通行ができるようにした。
(五) 従来の娯楽室、バーを撤去し、和室として落ちついたムードのある宴会場を増設した。
(六)大小浴場の洗い場を倍増し、それぞれの浴場に「サウナ室」を設置した。
(七) 三階会合室を二〇〇人収容できる和洋両用のものに改良し、さらに小人数のときはスライデングドアーで仕切れるようにした。
また、室のムードを従前より明るくするために効率のいい照明器具に取り替えた。
(八) このほか「あづま荘」全体を明るさを基調として、天井、壁、床面等の全面改装及び、ロビーの応接セッ