教育福島0086号(1983年(S58)11月)-032page

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まちからむらからこんにちは

 

我が町の社会体育

 

滝根町教育委員会

 

はじめに

 

年々、スポーツに対する関心が一層高まり、スポーツ人口も広範囲年令層に定着した競技を中心として一段と増加の途にあり、各地で活動が活発に展開されている。

我が、滝根町においても、「体力づくりの生活化」を目標に、社会体育団体を始め各行政区単位の愛好者を中心とした「実施者自から計画し、運営する」社会体育活動を推進している。

滝根町は、阿武隈山系のほぼ中央部に位置し、山系最高峰大滝根山の山ふところにあり、四方を山岳に囲まれた高原状の山間地帯の準農村地で、小さな町ながら交通の便は良く、鉄道が南北に走っており、駅は、磐越東線神俣駅、菅谷駅の二つがある。

しかしながら、社会変化の影響を受け、町の人口は年々減少し、現在は五千六百人余の過疎の町であり、この過疎を抑制する為に各方面からの手段を講じている訳で、社会教育の分野においても重要な意義を抱えており、その目的達成に向って努力を重ねている。その一環である社会体育活動についての現状と今後の目標を掲げてみたい。

一 社会体育活動の現状

現在、滝根町には体育協会を柱とした社会体育団体が十一団体あり、加盟者数は千人余を数え、それぞれの団体が年間事業計画に基づいた運営を行い目的の達成を図っている。またスポーツ少年団体については、ソフトボール二団体、バレーボール一団体、剣道一団体の合計四団体で、民間指導者の活躍に支えられて、毎年活発な活動がなされ、対外試合等では極めて優れた成績を残している。

町(公民館)が主催する、町民を対象とした各種スポーツ大会等も盛んに行われており、その中の主な大会を掲げてみると。

・行政区対抗球技大会(四種目)

(家庭バレーボール、壮年ソフトボール、社会人野球、九人制混合バレーボール)

・町民運動会

・町民健康マラソン大会などがあり、十九の全行政区が参加し選手は、行政区の栄誉をかけて熱の入った好プレーを披露する等、年々盛会さを増している。町では、これらの大会、行事の年間日程表を作成して、全戸に配布し、参加者の便宜を図っている。

 

高齢者玉入れ

高齢者玉入れ

 

二 社会体育施設の整備

これらの事業等が盛んに行われるのに伴って、当然生ずるのが施設の問題である。スポーツ熱の激増に反して、運動施設の整備が遅れていることは、多分に漏れず我が町においても頭の痛い問題で、その対応策が特に叫ばれてきた。現在の社会体育施設の設置状況は、

・町営運動場(昭四十九年度建設)

・町営武道館(昭四十九年日本専売公社葉たばこ収納場払い下げ)

・滝根勤労者体育センター(昭和五十五年度建設)

・町営菅谷野球場(昭五十七度度建設)

・学校開設施設(三小、中学校)で、昭和五十五年頃までは、非常に寂しい施設体制で、事業、行事等を消化する上で大変な支障を来していた事は言うまでもない。しかし、昭和五十五年度に町民の期待していた体育センターが建設、その後菅谷野球場が建設され、一応社会体育活動に対応できる施設の整備は図られたと言える。

特に、滝根勤労者体育センターは同規模町村には類のないりっぱな施設で町民の誇りのひとつでもある。アリーナ面積は、一、二六四平方メートルと広いス

 

 

 


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