教育福島0086号(1983年(S58)11月)-042page
ぼくの学校わたしの学校
二本松市立塩沢小学校
六年
根本千代子
朝起きて夜ねるまで、私たち塩ざつ子≠ヘ、一日のうちに何度安達太良山をながめることでしょう。
高村光太郎の妻、智恵子がほんとうの空≠ェあると言ったその下に、私たちの塩沢小学校があります。
全校生百四十六名の小さな学校ですが、今年で百三年の歴史を持っておりおよそ五千人の先輩を送り出してきました。
毎月十五日は、五×三の日として、各子ども会ごとに空かんなどのゴミ拾いをしております。最近では、お父さん、お母さん、それにお年寄りまで協力してくれるようになりました。
これは、本校の新しい伝統として、ゴミを捨てる人がなくなるまで続けなければならないと考えています。
新入生は、入学と同時にゴミを拾う火ばさみをプレゼントされ、自然の守り手の仲間入りをします。
昨年まで三年間、塩沢小は、勤労体験的学習の研究を続けてきました。
ゴミの日の活動もその一つですが、環境デーや、学校農園づくり、そして家庭でのお手伝いなどを通して学んだことをさらに発展させることも、大事なめあてになっております。
「日記」を書くことも、大きな特徴です。ものの見方、感じ方を深めるために、全学年で「日記」にとりくみ、三週間に一度の発表会を開きます。
今、高学年では、ものごとを見て感じる「イメージ」をふくらます訓練に力を入れております。
マラソンによる体力づくりも、塩ざつ子≠フほこりの一つです。学校の周りに一、五キロと二キロのマラソンコースを作って走っています。
このため、東和マラソンや、二本松市民マラソン大会では、多数の入賞者を出してきました。
すべてのスポーツの基礎であり、体力づくりの基礎であるマラソンは、この塩沢小にとって永久に続けていきたい、たくましい伝統です。
私たちは、ほんとうの空≠失わないよう、このすばらしい自然環境を守りながら、学力と体力づくりのために、百四十六人全員力を合わせて努力しています。
(校長 佐久間幸良・児童数146名)
▼美しい塩沢をまもろう
はしれ はしれ▼