教育福島0087号(1983年(S58)12月)-006page

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はる なつ あき ふゆ

 

提言

 

人間、光り輝くもの

宝生 あやこ

 

【筆者紹介】

「……あくまでみずからの演じる役を絶え間なくみつめ、冷静に分析して批判し、創り出してゆくもうひとりの自分がいて、それが演技そのものを次第に深め、客観化された分身としての役自体をたかめている……この困難な日本の社会でたゆみない創造的な演劇運動をつづけ、劇団の創始者である八田尚之の演出によって鍛えられたリアリズムに立脚した芸術的な演技力と人間的な熟成にともなう柔軟な役づくりを支えに……年とともに円熟の度合をたかめつつ、観客の心をひきつける舞台を、つくりつづけることであろう……」(「宝生あやこの芸」木村重雄)とは、手織座第四十五回公演に寄せられたことばである。

シナリオライター・映画製作者・劇作家・手織座創設者八田尚之氏(手織座のための最後の戯曲「八丈赦免花」を脱稿直後に狭心症で急死−昭和三十九年八月二十五日、享年五十八歳)は夫君である。大正十二年生の東京出身。

本名八田絢子、劇団手織座座主。

 

 

 

「よろこび」のとよを演じる筆者(左) Photo石川妙子

「よろこび」のとよを演じる筆者(左) Photo石川妙子

 

 

 


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