教育福島0087号(1983年(S58)12月)-033page
「孤独な学級生をつくるな」ということで、一回一言運動を実施し、問題解決に努めている。また、「井の中の蛙大海を知らず」にならぬよう先進学級や、同じ問題に取り組んでいる青年学級との交歓学習を行い、自分達の学級が一層向上するよう新風を吸収している。学習時間は夜間が主となるため、講義、話し合いに十分な時間をとることができないという過去の反省から、夏季宿泊研修(二泊三日)冬季宿泊研修(二泊三日)を通して、日頃の話し合い不足の解消にあてている。今年の交歓学習は、新潟県岩船郡粟島浦青年学級と実施した。また、学習時間確保のため開始時刻厳守に努力しているが、学級生の多種にわたる仕事の関係上十分ではない。なお、無断欠席三回は除籍という約束で進めている。
(4) 学習内容について
学習内容については、表2や写真のように、今年度は、学級生が八割近く新しくなったことをふまえ、学級の雰囲気に早く慣れることができるように配慮し、学級生の意見を調整しながら学習課題を設定した。学習方法については、表1の各専門委員会において話し合い、工夫をし実施できるように担当主事が指導している。
「自分達の学級」という意識の啓発と、それを実感しうる学級づくりに努めている。
(5) 今後の課題
参加学級生の学習意欲はきわめて高いので、このような仲間を今後一人でも多く入級できるように、青年学級の意義や、活動内容等のPRに努め、地域に根ざした青年学級に育てあげたい。
また、これまで以上に専門委員会の強化を図り、より主体的な運営がすすめられるよう努力したい。
三 おわりに
青少年の健全育成を筆頭として、山積みする地域課題に、青年自らがどんな役割を認識し、学級活動の延長として対応するか、「地域に生きる学級づくり」を今後とも志向したい。
(社会教育主事・上田善郎)
表2 学級の学習計画
声をあわせて
さわやかな汗のハイキング
キャンプでのひととき