教育福島0087号(1983年(S58)12月)-035page

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りやすく説明された。

○目標分析と評価問題作成(所員)

目標分析と評価問題作成の手順や方法についての説明のあと、低・中・高学年のグループに分かれ、評価問題の作成を中心に演習を進めた。

○算数科学習指導上の諸問題(桑折町立伊達崎小学校長 八島 完)

八島先生の、現場での豊富な実践をもとにした指導助言を得ながら、活発な話し合いがなされた。

◇二次研修〈6月1日〜6月4日〉

○学習指導における教師の人間的資質−相談的な教師−(所員)

○算数科における評価(福島大学教授佐藤俊太郎)

○数学的な考え方を育てる指導(桑折町立醸芳小学校教頭 古関信男)

算数教育のねらいや、概念形成にはイメージを通しての理解が重要であることなど、具体例をもとにわかりやすく説かれた。

○教材研究とTP製作(所員)

教育工学担当所員から、いろいろな手法などについての説明があり、その後実習に取り組んだ。

○算数科学習指導上の諸問題(桑折町立伊達崎小学校長 八島 完)

 

三 中学校数学講座

 

◇一次研修〈10月3日〜10月6日〉

○学習指導における教師の人間的資質−相談的な教師−(所員)

○確率・統計の基本について(福島大学教授 我妻光一)

確率・統計指導の背景となる専門的な内容を中心とし、数学教師として深い教養を身につけることの必要性を痛感させられる講義であった。

○図形の指導(東京学芸大学教授杉山吉茂)

小学校の図形指導との関連や、論証指導を中心に、教材研究や指導のあり方について示唆を与えてくれる講義内容であった。

○目標分析と評価問題作成(所員)

各学年の関数教材について、評価問題作成の演習を中心に進めた。

○数学科学習指導上の諸問題(県北教育事務所指導主事 車田喜宏)

教材内容や指導法についての問題点や実践例が多く出され、車田指導主事の指導助言のもと、有意義な意見の交換が行われた。

 

◇二次研修〈10月25日〜10月28日〉

○学習指導における教師の人間的資質−相談的な教師−(所員)

○数と式の指導(福島大学教授 佐藤俊太郎)

0は0の約数であるか、分配法則などの具体例をもとに、教材のもつ本質的なことにふれられ、教材研究の重要性を説くものであった。

○数学的な考え方とその指導(横浜国立大学教授 片桐重男)

数学的な考え方の大切さや、その具体的な指導例について話され、授業に取り入れてみたいという意欲をかきたてられる講義内容であった。

○目標分析と評価問題作成(所員)

○数学科学習指導上の諸問題(県北教育事務所指導主事 車田喜宏)

 

四 高等学校数学講座

 

◇二次研修〈9月19日〜9月22日〉

○生徒指導と学習指導(筑波大学教授 原野広太郎)

「学習指導に役立つ生徒指導」を行う際の視点をあげ、これらを中心に説明がなされた。

○教材研究「行列」(福島大学助教授 牧野良平)

行列の定義から行列の対角化まで代数の立場から体系的にまとめた講義内容であった。

○教材研究「二次曲線」(東京学芸大学教授 若桑英清)

「行列」の講義の内容を受けて、二次曲線の分類論を体系的にまとめあげ、わかりやすい講義であった。

○数学における指導と評価(国立教育研究所数学教育研究室長澤田利夫)

評価は、指導上の困難点をみつけ指導法を反省するために行うものであるとし、さらに、自己評価を重視することが大切であると述べられた。

○電子計算機実習−TSS FORTRAN−(所員)

情報処理教育担当所員から計算機利用の説明があった後、古典的な方法により円周率の値を求める実習を行った。

○数学科学習指導上の諸問題(高等学校教育課指導主事 渡辺十三)

「数学1)」について、問題点や指導上工夫したことが出された。

 

五 おわりに

 

以上、本年度実施した算数・数学講座の概要について述べてきた。今後も講座内容に検討を加え、研修に参加される先生方にとって魅力ある講座となるよう努めていきたい。

 

演習に取り組む先生がた

演習に取り組む先生がた

 

 

 


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