教育福島0088号(1984年(S59)01月)-006page

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新年を迎えて

 

一層の充実を

 

福島県教育委員会教育長

 

邊見榮之助

 

新年おめでとうございます。

 

新年おめでとうございます。

 

さわやかな新春を迎え、皆さん及び御家族のかたがたの御多幸をお祈り申し上げますとともに、日頃、教育にお寄せいただいております御理解と御協力に対し、深く感謝申し上げる次第であります。

さて、今日、わが国においては、社会、経済の急激な変化等による青少年の問題行動の増加が、大きな社会問題となっております。この問題に関連して、教育界においては、学制改革を始めとして教員養成や入学者選抜のあり.方、あるいは教育内容、方法にいたるまで、さまざまな問題が提起されていることは、御承知のとおりであります。

こうした中で、県教育委員会といたしましては、二十一世紀を指向した本県教育の望ましい姿を描き、向こう十一年間の教育の指針となる「第三次福島県長期総合教育計画」の策定に着手したところでありまして、本年中には完成の予定であります。皆さんには、教育の将来のあるべき姿を見通し、さまざまな教育問題に対処しうる計画を策定されるよう、特に期待するものであります。この意味で本年は、本県教育の将来を決定づける意義深い年であるといえます。

このような年にあたり、私は、皆さんの御協力を得て、次の施策を推進して参りたいと考えております。

第一は「ゆとりある充実した学校教育の推進」であります。

学校教育が知・徳・体の調和のとれた人間形成を目指して行われなければならないことはもちろんでありますが、学校教育の現状や今日の社会状況にかんがみて、人間性豊かな児童・生徒の育成を図るように一層配慮する必要があります。

このために、教育諸条件を更に整備充実するとともに、教員の資質の向上や教育内容、方法の改善に努め、教育活動の質的充実を図って参りたいと考えております。

 

 

 


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