教育福島0089号(1984年(S59)02月)-022page

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大すべき個所や時期を明示しておくようにする。

(三) それぞれの課のねらいと教材の特質に応じて、「聞くこと、話すこと」「読むこと」及び「書くこと」の領域のいずれかに重点をおくなど創意工夫する。

(四) 学年目標と言語活動の指導事項との関連を図り、表現活動が系統的に行われるように計画する。

(五) 視聴覚機器及び放送番組などの積極的な活用を図って、適切な音声の指導とともに変化に富んだ授業が展開されるように計画する。

 

二 言語活動を重視した授業の展開に努める

 

(一) 一時間一パートという固定的な考え方をさけ、教材に応じて一時間に課全体あるいは数パートをまとめて導入し、二次限以降の授業にも変化をもたせるなど柔軟な指導過程を工夫して、生き生きとした学習を展開するように努める。

(二) 本文の構成要素の一部である目標文の取り扱いについては、画一的な方法を避けるとともに、指導の重点を題材内容において、英語を通して「要点把握」の力を養うように努める。

(三) 基礎的・基本的事項を確実に身に つけさせるとともに、表現力を育成するために、指導過程及び指導方法の工夫に努める。

(四) 活発な言語活動を展開するために学年のわくをこえた教材の取り扱い及び生活に身近な単語の導入について、生徒の実態に応じて実践するとともに、classroom Englishの積極的な活用に努める。

(五) 文法事項の導入については、最初から日本語で文法的説明をするのを避け、場面を構成するなど直接英語を通して、生徒自身が帰納的に理解できるよう工夫する。

また、訳については、内容を把握する上でぜひ必要な個所以外は、一文日本語に訳さないようにする。

 

三 適切な評価を工夫する

 

(一) 知識習得についての評価に終始することなく、英語を話し、かっ話された英語を理解する能力や、英語学習に対する意欲や態度など、総合的な評価を行うように努める。

(二) 適切な評価をするためには、明確でかつ具体的な目標を設定することか必修条件である。

このため、各課の指導目標を題材内容の把握、伝達を中心とし、個々の言語材料の習得を従とするように設定し、できるだけ行動目標化することが望ましい。

(三) 到達目標を明確にするとともに、教師の確かめだけでなく、生徒自身の自己評価や相互評価などを積極的に取り入れるように努める。

 

道徳教育

 

道徳教育は、小・中学校とも学校の教育活動全体を通じて行うことを一層重視し、各教科及び特別活動との関連を考慮して指導の充実を図る。

特に、生徒指導との関連を密接にし、教師と児童生徒及び児童生徒相互の人間関係を深めるとともに、家庭や地域社会と連携を緊密に図って道徳的実践の指導を徹底する。

また、道徳的価値観の形成を目指す道徳の時間の特質を生かし、道徳的実践力の育成を図るため、次の事項に努力する。

 

一 道徳教育の目標や指導の重点を明確に把握し、全体計画の改善、充実を図る

 

(一) 児童生徒の道徳性の実態及び家庭や地域社会の要望等を的確に把握し教育目標具現策に沿って、学校における道徳教育の重点目標を設定する。

(二) 各学年の重点目標と指導の重点内容を明確にする。

(三) 道徳の時間をはじめ、各教科、特別活動、その他の教育活動における道徳教育上の課題と役割を明確にし、全教職員の共通理解を確立する。

(四) 全体計画改善の観点を明確にし指導の結果に基づいて検討を加える 地域、学校及び児童生徒の実態に即した重点的な指導ができるよう、自校の年間指導計画を整備充実する

(一) 全体計画との関連を図り、道徳の時間に指導すべき重点事項を明確におさえた指導計画とする。

(二) 児童生徒の発達段階に即し、発展的・系統的に指導が深められるよう指導内容の配列を工夫する。

(三) 主題のねらい、中心資料、展開の大要等の要件を具備した指導計画とし、その積極的な活用を図る。

(四) 改善の観点を明確にして、日常の授業実践の反省記録を累積し、組織的な検討を通して指導計画の改善充実を図る。

 

三 主題のねらいを達成するために、適切な指導過程を組織し、道徳の時間の指導を充実する

 

(一) ねらいとする道徳的価値を明確にとらえ、児童生徒の発達段階及び取り扱う内容に応じ、適切な指導過程を構成する。

(二) ねらいの達成にふさわしい資料を収集、選択、分析して、教師の特性、学年学級の実態に即した効果的

 

 

 


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