教育福島0089号(1984年(S59)02月)-025page

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う展開するかを明確にし、学年、学級の年間、及び月別計画に具体化し十分活用できるようにする。

(三) 実践の評価を適時適切に行い、指導法と指導計画の改善に努める。

 

三 生徒理解と、教育相談を一層充実させ、生徒指導に当たる

 

(一) 日常の触れあいの機会を多くし、一人一人の児童生徒の思考、感情など内面的状態を把握するよう努める

(二) 計画的、組織的、継続的に検査、調査、相談を実施し、日常観察と併せて、児童生徒を総合的に理解するように努める。

(三) 教育相談を計画的に実施すると共に、方法、内容の改善に努める。

(四) 共感的、受容的な態度で相談に当たり、生活へのよりよい適応と、自己実現への援助が効果的に行われるように努める。

(五) 教育相談に関する専門的知識や技術の向上のための研修を充実するように努める。

 

四 学業指導を強化充実する

 

(一) 生徒指導の機能を毎時の授業の中に十分機能させ、児童生徒に成就感、成功感、存在感を味わわせる授業の充実に努める。

(二) 学級担任と教科担任との密接な連携のもとに学業指導を進め、個々に即した指導方針を立て、適切な指導を推進する。

 

五 児童生徒の事故防止に努める

 

(一) 日常生活指導を強化し、問題徴候の早期発見、早期指導に努める。

(二) 学年内及び学年間の連携を密にし全教師が協力して事故防止に努める

(三) 問題行動等の多い児童生徒については、特に個別指導の強化に努める

(四) 事故発生の場合は、表面的な事象の究明に止まらず、内因を明らかにし、適切な事後指導を継続する。

 

六 家庭や地域等との連携を深める

 

(一) 家庭との連携を密にするととも保護者の啓発に努め、学校と家庭が一体となって児童生徒の健全育成泥努める。

(二) 地域住民、関係諸機関、団体の依力を得て、校外の生活指導が適切泥進められるように努める。

(三) 小・中・高等学校との相互理解力深め、連携強化を図って指導に当もる。

 

進路指導

 

中学校

 

進路指導は、生徒の個人資料、進路情報、啓発的経験、及び進路相談を通じて、生徒自らが将来の進路の選択や計画をし、就職、または進学、更にはその後の生活において自己をよりよく実現することを指導・援助する教育活動である。

つまり、進路指導とは、変動する社会の中で自己を正しく生かすことができるように、しっかりした人生観・職業観を進路との結びつきの上で自覚させる指導であり、将来の生活における「生き方」の指導、援助である。

このような認識に立って、次の事項について一層努力する。

 

一 共通理解を深め、指導体制を確立する

 

(一) 進路指導の意義や必要性について理解を深め、全教師が一体となって指導を推進する。

(二) 進路指導主事、学級担任を中心に全教師が組織的に指導を推進する体制を確立する。

(三) 進路指導の当面する課題等を明確にとらえるとともに、校内における進路指導に関する研修を充実させる

 

二 指導計画を改善し、計画的に指導をすすめる

 

(一) 教育課程における進路指導の位置づけを明確にするとともに、学級指導における進路指導を充実させる。

(二) 指導が三学年に集中することなく三か年を見通した指導が毎学年適切に実施されるよう計画する。

(三) 指導が進路の選択、特に進学の指導に偏ることなく、進路指導本来のねらいが達成できるよう十分配慮する。

(四) 進路指導の基盤となる生徒理解に努めるとともに、生徒の自己理解の深化を図るようにする。

(五) 進路相談の充実や生徒の個人資料の整備を図るなど、個々の生徒の指導の充実に努める。

 

三 家庭や関係諸機関との連携を強化する

 

(一) 学校と家庭の相互理解と協力のもとに適正な指導が進められるよう、保護者の啓蒙に努める。

(二) 職業指導関係機関及び高等学校等との連携を強め、適切な情報の収集に当たるとともに、進路指導について相互理解を深めるようにする。

 

 

 


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