教育福島0089号(1984年(S59)02月)-034page

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(一) 生徒の発達内容からみて、指導内容が広範囲かっ高度にわたらないよう指導内容の精選、重点化を図り、生徒が自ら学習に意欲を持つことができるよう配慮する。

(二) 新科目「総合実践」について、実践をとおした研究を深めるとともに実習を伴う学習の徹底により生徒の学習意欲の喚起に努める。

(三) 授業の展開方法について、学習目標・学習内容等の観点から研究を加え、生徒の学習理解が更に高まるような授業研究を積極的に推進する。

 

三 実際的・体験的学習を通じて生徒が創造的に問題を解決ずる能力を養う

 

(一) 地域社会を含めた生徒の生活環境の中に存在する様々な事例をとらえて、教材がごく身近かなところにも存在することを理解させ、将来の経済社会のよりよき形成者として、生徒が、自ら学習する態度と資質を養う。

(二) 商業各科目とも、実験・実習等を通じて生徒に積極的に成功や失敗の体験を学習させることにより、困難な問題を実践的に解決する創造的な能力を養うことに努める。

 

四 教師の指導力の向上を図る

 

(一) 生徒の実態に対応する授業研究、教材研究等、校内研究体制を確立する。

(二) 各種研修機会の積極的な活用に努めるとともに、実験・実習にかかわる諸研修の充実に努める。

 

特別活動

 

望ましい集団活動をとおして、心身の調和のとれた発達を図り、個性を伸長するとともに、集団の甘貝としての自覚を深め、協力してよりよい生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育て、将来において自己を正しく生かす能力を養う。

 

一 指導計画を十分に検討し、その改善に努める

 

(一) 教育課程の編成に当たっては、特別活動の位置づけを明確にして適切な授業時数の確保に努める。

(二) 各学校の実態に即して、「勤労にかかわる体験的学習」を盛り込むようにし、勤労観や、職業観の育成に努める。

(三) 生徒指導(進路指導を含め)の充実に資する計画であるよう配慮する。

(四) 各教科及び特別活動の各内容相互の関連を十分に図るようにする。

(五) 生徒自身による実践的活動を助長し、「ゆとりある、しかも充実した学校生活」ができるよう努める。

(六) 評価の方法を検討しその改善に努める。

 

二 各内容ごとの重点

 

(一) ホームルーム

 

(1) ホームルームの活動時間の確保を図り、指導要領の五つの内容を網羅し、生徒の基礎的な生活集団としての役割を果たすとともに生徒一人一人の活動が十分行われるよう配慮する。

(2) 生徒自身によるホームルーム運営委員会の活動を助長し、自主的自律的運営に努める。

(3) ホームルームを構成する生徒一人一人にりいての理解に必要な資料を収集し、適切な指導を行うよう努める。

 

(二) 生徒会活動

 

(1) 生徒会活動の三つの内容の調和を図り、教師の適切な指導のもとに生徒が自発的・自治的な活動を展開し得るよう努める。

(2) 生徒総会、各種委員会の諸活動がホームルーム活動と有機的に関連をもつように工夫する。

(3) 生徒会の運営が有効に機能するよう、平素からの指導に十分留意する。

 

(三) クラブ活動

 

(1) 健全な趣味や豊かな情操を育てるため、活動時間の確保を図るよう留意する。

(2) 各単位時間の活動のねらいを明確にし、実施時及び実施後における適切な評価を行うよう努める。

 

(四) 学校行事

 

(1) 学校行事の持つ教育的意義を十分理解し、その時間の確保とともに、特色ある学校づくりに努める。

(2) 各種の行事の持つ教育的価値を分析するとともに、生徒一人一人が自分のものとしてとらえ、充実感が持てるようにする。

(3) 勤労意欲や連帯感が育成されるよう配慮する。

 

進路指導

 

高校教育の普及が著しく、その一般化が進み、高等学校が国民教育機関としての性格を強められるに伴い、高校生の進路もますます多様化の一途をたどっている。

広義の生徒指導の一環として、生徒の適性・能力に応じた進路指導を充実することは、生徒に自らの人生を考え

 

 

 


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