教育福島0090号(1984年(S59)04月)-034page
わたしの研究実践
地域の特性を生かした学級経営と学習指導
東白川郡矢祭町立内川小学校茗荷分校佐々木光治
(現任校・石川郡浅川町立浅川小学校)
一、主題設定の理由
本校では
1)「進んで学習する子供」
2)「心身ともにたくましい子供」
3)「よく考え工夫する子供」
の三つを教育目標としてかかげ、その実現のため努力している。
児童は、全校生八名という極少数のためか、与えられたことはやるが、課題を与えられないと学習ができない。創造性に欠けるという傾向がある。
そこで、この少人数という特性を十分考慮した学級経営と学習指導を研究実践すれば、「主体的、創造的に生きる子供の育成」ができると考え、主題を設定した。
二、研究の対象者
〇三年、四年複式(昭和五十六年度)
〇四年単式 (昭和五十七年度)
〇五年、六年複式(昭和五十八年度)
の三年継続研究
三、研究の計画と方法(省略)
四、研究概要
(1) 教育目標の具現化(資料1)
学校教育目標、学年目標が形式的なものでなく、実のあるものにするためこれらの目標を、児童の心身の発達段階にあわせて、教師・児童両面から具現化を図り、計画を立てるようにした。
1) 教師側
児童一人一人が立てためあてを達成できるよう、目標達成の具体的施策を考える。
また、その効果について、客観的に判断し、絶えずよい指導法に改善していく。
2) 児童側
教育目標、学年目標を考えて自分の目標をたて、自己評価、反省をするようにする。
また、具体的なもの、継続できるようなものにする。
(2) 複式指導過程の作成
1)複式指導計画作成の基本構想
(資料2)
2)課題学習を取り入れた指導計画
複式学級における学習指導の間接指導を効果的にし、更に児童の主体的な学習態度を育てるため、五段階指導法(変形四段階指導法)を取り
反省
・紀美子〜さか上がりが出来ないので、ふみ板や人の背または自分のさか上がりをビデオに見せたりいろいろな指導を試みたが、てぬぐいを腰にまいて練習したのが最も効果的だったようである。
・秀樹〜自分の目標を常に忘れずに練習したのが良い効果に結びついたようである。
・伸子〜競争相手がいないので、教師(私)との競争が効果をあげたようである。
資料1 学校教育目標と個別目標(一部)