教育福島0090号(1984年(S59)04月)-042page
ぼくの学校わたしの学校
会津若松市立日新小学校
(校長・横山義秋・生徒数958名)
六年
小向 エリ子
日新小学校は、白虎隊で有名な会津若松市にあります。校舎は、木造二階だてと一部鉄筋三階だてです。木造二階は父や母が学んだ古い校舎です。けれども、床はぴかぴかにみがきぬかれています。「日新小学校は古い。けれども、いつも床がぴかぴかに光っている」と言われています。
こんな日新小学校の日新とは、昔、会津藩の武士が学んだという藩校「日新館」からいただいたものだそうです。「日々新」といって、昨日よりは今日、今日よりは明日というふうに、一日一日進歩した自分を育てていくというような意味を持っています。ですから、わたしたちは、その名前の「日々新」に向かって、毎日勉強や運動にはげんでいます。
次に、わたしたちの学校の特色をご紹介します。校庭に立ち並ぶすずかけの木にちなんで、「すずかけタイム」というものが週に一度あります。友達の輪をひろげるために、一年生から六年生までが集まり、先生方といっしょに遊びや運動をする楽しい時間です。
日新小学校でもっともほこりに思うことは、明治神宮全国書道展で八年連続団体賞をいただいていることです。ですから、今年は九年連続になろうとみんな一生けん命に練習しています。習字がさかんなため、朝の会には習字の賞状伝達がたくさんあって、いろいろなところがら多くの賞をいただいています。ある友達は、文部大臣賞をいただいたりもしました。
それから運動会には、会津若松市の小学校の中ではただ一つ、白虎隊の剣舞をやっていることです。昨年はNHKのテレビにも出演しました。その他、鼓笛隊でクロス行進、風車、横隊のドリル体形などむずかしい表現をすることです。心を一つにしないとできないので、力を合わせてやっています。
わたしたちの校歌には、「強く、正しく、美しく」というすばらしい言葉があります。これは、がまん強い子になる、正しい道を進む、思いやりのある美しい心の子供になるということです。この言葉を目標にして、楽しく学校生活をおくれることを、わたしたちはいつもほこりに思っています。
▼伝統の剣舞
学校の誇りの数々▼