教育福島0091号(1984年(S59)06月)-010page
三 非行等問題行動の背景
非行の要因や背景は、それぞれのケースにより、一人一人原因が違っている。したがって非行問題を考えるときには、表面の事象のみにとらわれることなく、要因を総合的にとらえて、適切な指導が必要である。
(教育福島昭和五十八年六月号参照。)
文部省が実施した教育モニターによるアンケート調査(表3)によれば、非行の原因や背景には、1)生徒自身の要因、2)家庭の環境、3)地域社会の状況、4)学校における指導の問題点などが複雑にからみあって発生するものと指摘されている。
図4 行為別状況 「喫煙」が全体の42.1パーセントを占め、次いで「深夜はいかい」、「不良交友」の順となっている。
女子は「深夜はいかい」、「不良交友」が多い。
図5 刑法犯少年男女別状況
男子が3,548人で全体の75・6パーセントを占めている。女子は、人員で131人(12.9%)増加し、全体に占める割合も増加した。
(注)犯罪・触法を含めた数
表3 青少年の問題行動の原因と背景
(教育モニター905名(昭和57年3月)
(注)「総合」は、第一位選択と第二位選択を単純に合計したものである。