教育福島0091号(1984年(S59)06月)-019page
営するために「部活動におけるP・D・S学習」を一冊にまとめた。
○朝自習、係活動。学習係など六つの係活動が中心に奉仕活動が展開されている。朝十分間の朝自習は、生徒会の自主的活動として実施されており、学校生活に定着している。
○愛校活動。清掃時や退校時に校舎を巡視し点検をしている。これは学級委員で規律委員会を編成し、週番活動にあたっている。
3)地域社会との連携。本年度で十五回を数える親子球技大会は、地域との連携で大切な行事である。親子の対話が深められ、親子間の共通理解が図られると好評を得ている。
次に「親子球技大会」についての手順を示しておく。(図4)
(3) 研究の成果と今後の課題
○集会活動は、学年の特色を生かす指導に努めたため、生徒は興味と関心とをもち参加した。
○P・D・S学習の意識化、定着化を図るため学級指導でとりあげたのは効果があった。
○生徒会、とりわけ部活動は自主的、積極的な活動がめだった。
○親子球技大会は生徒指導に大きく貢献している。
○集会活動、生徒会活動の体験を通して生徒はかなり「場馴れ」はしたものの、企画運営の面でまだまだ教師を頼りにしている。
三、研究の成果と今後の課題
(一) 研究の成果
○「自ら学びとる態度」を「自ら計画」し「自ら実践」し「自らたしかめ」のできる生徒と受けとめ教育相談、事例研究、集会活動の改善等を実践してきたが、「AA1)テスト」の結果をみると初期の目的に多少なりとも近づけた。
○「P・D・S学習」の実践や学級担任と教科担任との連絡強化など全校規模で取り組んできた。そうしたことからアンダーアチーバーの生徒が減少してきた。また、生徒の学習意欲の高揚、具体的な学習の進め方に微量であるが成果の一端が見られた。
(二) 今後の課題
○学業指導の改善を目ざして実践されてきたが、短期間ではたして身につき、それが生きて働く力となっているか疑問である。
○計画立案→実践→たしかめ→改善という研究経過を考えるとき、二年間の研究では研究の結果を考察し、さらに改善を加えることが困難である内容も数多く残されている。
図4 親子球技大会の手順