教育福島0091号(1984年(S59)06月)-034page

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まちからむらからこんにちは

 

明日の親のための教室

 

いわき市教育委員会

 

はじめに

 

いわき市立中央公民館は、いわき市の政治行政、教育文化、商業経済の中心地である平(旧市内)に位置し、人口約二万三千人、世帯数約七千四百世帯、地区内に小学校三校、中学校三校、高校三校を有する中央館である。

昨今、量的な増加と低年齢化している一部青少年の非行問題が大きな社会問題となっており、それとともに、家庭・学校・社会の相互連携による青少年健全育成の重要性と緊急性が叫ばれ、各地でさまざまな取り組みが行われている。その中で家庭教育を見直し、これから親になるべき若い男女を対象により望ましい親としてのあり方を探り意識化・行動化へ導くための学習の場を設定することは、今日の社会教育が担う事業の一つとして必要なことと言える。

全公連の第一次・第二次専門委員会の報告の中で指摘されているとおり、生活文化を高める事業を継続的に展開することが、特に中央公民館に期待されている事業であることを認識し、要求課題のみでなく、必要課題を学ぶものとして国の施策に沿った「明日の親のための教室」を開設した。

 

一、教室の概要

 

(一) 目的

核家族化の進行などによってもたらされる若い夫婦の子育てに対する不安を解消するために必要な妊娠・出産・病気と予防・心身の発達などの基礎知識のほか、家族観や親の役割などについて学習する。

 

(二) 参加者

新婚者 二十六名(夫婦は十組)

結婚予定者 五名

未婚者 十二名

合計 四十三名

(男性十九名・女性二十四名)

 

(三) 開設期間および開設時間

昭和五十八年六月三日(金)

九月九日(金) 延べ十一回

十八時三十分〜二十時三十分

 

(四) 開設場所

いわき市立中央公民館

 

(五) 学習内容(別表)

 

二、企画・運営上の留意点

 

(一) 対象

 

これから親になる「明日の親」が対象であることから、新婚夫婦と結婚が予定されている男女に焦点をあて、原則としてカップルでの参加を呼びかけた。また、未婚の男女については、広義の「明日の親」であるという意味で対象とした。

 

(二) 開設期間および開設時間

 

開設の時間は、参加の可否に深く係わってくるし、新婚家庭は、共働きが比較的多いことと、男性の参加を重視したため、夜間に設定した。また、妊娠中の方の受講を考慮して短期間(三か月)とした。

 

(三) 広報

 

市民教室の受講生募集のチラシによる広報のほか、青年の集まる施設(勤労青少年ホームなど)に協力を依頼し、チラシを配布して呼びかけ

 

▲講演会活動

▲講演会活動

 

 

 


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