教育福島0092号(1984年(S59)07月)-007page

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終始するのであれば、その教育的意義は色腿せたものとなろう。

東北が、野球の後進地区といわれる中で、本県の高校野球が極めて健全な姿で歩みを続け、甲子園でも十分に勝てるチームが育っていることは喜ばしい限りである。今後は、苛酷な自然条件や施設面での立ち後れを、いかにはねのけて、全体のレベルアップをはかっていくかが一つの課題であろう。

 

今年も、また、各学校では、夏の大会へ向けての厳しい練習が続けられているが、大会においては、高校生らしい、さわやかな、そして、真摯なプレーが、グランドいっぱいに躍動するものと確信している。

甲子園に出場して勝つこと、それは確かに、若人の夢であり、目標でもあろう。しかし、競技には、勝敗はつきものであり、たとえ一回戦で敗れても、悔いのない戦いをすることを期待したい。

高校時代に、野球をやってよかったと言えるような、それが、また、人生の大きな自信につながるような部活動でありたいと念願している。

(福島県立福島北高等学校校長 ほし よき)

 

春季高等学校野球大会県大会にて(提供・福島民報社)

春季高等学校野球大会県大会にて(提供・福島民報社)

 

 

 


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