教育福島0092号(1984年(S59)07月)-008page

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特集〔1〕

生徒指導の充実

 

はじめに

 

今日の高等学校教育は、国民的教育機関として、青年期における人間形成のうえで重要な役割と大きな期待を担っている。

県教育委員会では、高等学校教育が、この役割を果たし期待に添うため、次の四項目を重点目標に掲げ、生徒指導の充実を期している。

1、生徒指導体制の充実改善を図る。

2、生徒理解に努め、学校生活への適応を促す指導の徹底を図る。

3、非行の未然防止と交通事故防止の徹底を図る。

4、中、高連携及び生活の社会参加活動の推進を図る。

以上の重点施策を具現化し、各高等学校の生活指導の改善充実に資するため、生徒指導研究推進校並びに同推進地域を指定した。

 

一、磐城高校(五八・五九年度)

「公共施設に対する公徳心の高揚を図るための勤労活動をどのようにすすめたらよいか」を主題に、勤労に対する自主的、実践的な態度を養うために、理論と実践の結合をめざして、清掃活動やボランティア活動を推進している。

 

二、二本松工業高校・勿来高校(五七・五八年度)

「中学校と連携した生徒指導の進め方」についての実践研究を進めた。

生活指導を広義にとらえ、生徒指導学習指導、進路指導の三本を柱に、学校教育全般に関して連携の強化を図った。具体的には、早期の生徒理解と早期指導の実現のための中学校訪問、中・高校での公開授業、特に、高校の学習への円滑な移行のために、「つなぎ教材」を開発し活用した。

 

三、湖南高校(五七・五八年度)

「生徒の社会参加についての実践的研究」を主題に、地域社会における役割の自覚、郷土愛の育成など地域社会に根ざした実践的研究を行った。

 

四、会津若松市(五七・五八年度)

生徒指導推進地域として、学校、家庭、地域社会が一体となり、在学青少年の健全育成や地域の浄化活動に取り組んできた。

次に、四校、一地区の実践の様子を紹介し、県内各高等学校、各地区での生徒指導の参考に供したい。

 

勤労体験学習による

生徒指導

磐城高等学校

 

はじめに

 

本校生徒の通学区域は、広域ないわき市全域にわたるばかりでなく、周辺の町村や一部県外からも通学している者など広い範囲に及んでいる。更に列車やバスを利用して通学している生徒が八○%以上を占めている。

生徒のほとんどが進学を希望してお

 

若者たちよ、健やかに(高体連大会開会式)

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