教育福島0092号(1984年(S59)07月)-038page

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まちからむらからこんにちは

 

わが町の少年スポーツ育成事業

古殿町教育委員会

 

はじめに

 

わが古殿町は、東白川郡北部東端に位置し、人口八千人に満たない農業と林業の町である。森林面積が広く、杉の適地として人工林化が進んでおり、製材工場も多い。学校は小学校八校、分校二校、中学校一校、の山間の小規模校であり、児童生徒数は減少の傾向にある。このような環境において、少年期に十分心身をきたえ、体力をつける必要から、スポーツを通して少年の体力向上と、健全育成を図るため、昭和五十七年度、五十八年度の二年間文部省の指定を受け、「少年スポーツ活動育成事業」を実施してきた。

 

一、事業の概要

 

(1) 生涯スポーツ(少年スポーツ)活動推進の具体的目標

1)体力の向上と健全育成

2)指導者の養成と資質の向上

3)各関係機関の連携強化一小・中学校・子供会育成会・スポーツ少年団育成会)

(2) 生涯スポーツ(少年スポーツ)推進の経緯

 

二、主な事業例

 

(1) 水泳教室(五十八年八月九・十・十一日、三回)

1)目的=かなづち児童を対象とし、水に対する恐怖心を排除しながら、初歩泳法を身につけさせ、かなづち児童をなくす。

2)参加対象”町内小学校四・五・六年児童二百三十名

3)実施結果−三地区(鎌田・山上・宮本)で実施し、各地区四時間の実技指導でかなづち児童がほとんどなくなり大へんよろこばれた。今後は低学年も対象にすること、そして将来は水泳記録会も実施したい。

(2) 剣道教室(五十八年七月から十二月まで四十回)

1)目的=健全な精神と身体の発達に寄与する。

2)参加対象=町内小学校五・六年、中学校児童生徒。

3)実施結果=中央教室として実施したため、参加者が地域によってかたよりがあったが、延べ一千十四名が参加し、盛況のうちに終了できた。特に熱心な指導者のもとでの鍛錬の結果中学生からは、有段者も誕生した。今後は、参加者の交通の便を考えて、親と子を対象とした教室も開設したい。

(3) 少年スケート教室(五十八年十二月三日から十七日まで六回)

1)目的=スケート技術を習得させることにより、全身のバランスをよくし、スピード感、反射神

 

かなづちをなくそう

かなづちをなくそう

 

バランスをとろう

バランスをとろう

 

 

 


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