教育福島0092号(1984年(S59)07月)-045page

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美術館だより

県立美術館の開館が目前になりました。来る七月二十二日は、午前中に開館の記念式典が行われ、午後一時をもってテープカット・一般公開のはこびとなります。

昭和五十二年の「文化に関する県民意識調査」の実施以来、文化振興の機運の高まりとともに、文化施設整備事業が進められ七年の歳月が流れました。お陰さまで、立派な建物が完成し、これまで収蔵しました美術品の展示計画も整い、常設展示でのお披露目を待つばかりとなりました。

また、七月二十二日(日)から八月十九日(日)までは、開館記念展第一部として「生きること・描くこと−戦後の名作にみる人間像」と題し、三十名余りの現代を代表する作家による「人」をテーマにした日本画、洋画を百三十余点展示します。北は秋田から南は大分まで、全国各地の美術館や個人所蔵者、それに作家等の方々からの作品借入れと展示作業のため、館員は東奔西走しております。

洋画では、林武、吉井忠、香月泰男等、日本画では、前田青邨、高山辰雄、大山忠作等の作品が展示され、戦後の社会に生きる人々の姿と表現の多様性を、絵画を通じて探っていただこうとするものです。祝祭日以外の月曜日は休館日ですが、七月二十三日は開館いたします。

七月二十九日(日)は午後一時よりブリヂストン美術館長嘉門安雄氏(当館収集評価委員)の開館記念講演を予定しております。さらに、八月五日(日)は文化庁文化財保護部企画官三木多聞氏(当館収集評価委員)の第一部企画展に関する講演を予定しております。

この他、映画やビデオを見たり、図書相談コーナーを利用したり、池をながめながら軽食喫茶室での団らんに、図書館へ来られるついでに、あるいは避暑を兼ねて、お気軽におでかけ下さい。

所在地 福島市森合字西養山一番地 〇二四五(三一)五五一一

開館記念出品作品「行人」高山辰雄

開館記念出品作品「行人」高山辰雄

開館記念展出品作品「少女」林武

開館記念展出品作品「少女」林武


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